オーストラリア・マッコーリー大学(派遣留学)

外国語学部英米語学科 垣内 昴さん

留学種別:派遣留学
留学先:オーストラリア・マッコーリー大学
留学時の学年:3年次
担当留学アドバイザー:トーマス・ロブ先生
出身高校:私立東洋大学附属姫路高等学校

留学のきっかけ 

英語圏へ留学をすることは大学入学時よりずっと考えていましたが2年次に参加した海外インターンシップ4プログラムでその思いは確固たるものになりまし た。カナダのビクトリア大学にて1ヶ月に及び英語のみで働かせていただき、英語を使って働く楽しさと充実感を覚えると同時に、自分の英語をもっと向上させ たいと強く思い、留学を決意しました。中でもオーストラリアを選んだ理由としては自分が将来の目標とする翻訳家になるためのプログラムを提供している大学 が多いこと、そして京都産業大学の協定校であるマッコーリー大学で派遣留学生として翻訳のコースを履修できること、以上の理由からオーストラリア・マッ コーリー大学を選択しました。

留学生活全般

授業:マッコーリーでの授業に関して前期は大学院に入るためのアカデミックイングリッシュを学び、後期は教育学、翻訳学、通訳学を他の留学生と共に学びま した。オーストラリア英語の起源や構造についての分析、オーストラリアが抱える移民問題、日本を始めとする世界各国の雇用の違いなど幅広い分野に渡り多く のことを学びましたが、中でも最も印象に残っているのはシドニー市内の裁判所に赴き実際の裁判を体験し司法通訳士に求められる能力とは何かをクラスでディ スカッションしたことです。授業前にロールプレイングとして弁護士、検事、容疑者、司法通訳士の役割に分かれ、立件に照らし合わせてそれぞれの役割を演 じ、その後裁判所で実際の裁判を見学し、そしてフィードバックとして裁判における通訳者の役割、必要な力とは何かをクラスメイトと議論し合いました。この 授業を通じて翻訳家、通訳者にとって言語運用能力は不可欠ではあるが、司法などの特定の分野に対する専門知識、そして顧客の信頼を得るための倫理観がむし ろ重要ではないかという今まで自分の中に有った英語能力が最も重要であるという考えを覆す新たな考えを得た、とても印象深い授業でした。

生活:シドニ-での生活は最初の4ヶ月はホストファミリーにお世話になり、残りの6ヶ月は大学附属の寮で他の学生と共に生活しました。ホストファミリーが 敬虔なクリスチャンだったこともあり、毎週日曜日には共に教会へ行き、日本で特に宗教を持たなかった私にとって同年代の人が自ら宗教を信じているという光 景を目の当たりにするのは興味深くとても新鮮でした。しかしながら留学中に他の学生と共に生活をする寮生活もどうしても経験してみたかったので4ヶ月が経 過した9月にホストファミリーを離れることを決断しました。ホームステイを離れてからもホストファミリーとは教会に共に行ったり、夕食や誕生日パーティー に招待してもらったり最後まで本当にお世話になりました。その後移ったマッコーリー大学附属の寮ではシェアハウスといった感じで6人の学生と1つの家で生 活しました。ホームステイとは違って家事全般と料理も全て自分でしなければならず、加えて年末に不都合で寮内の別の家への引っ越しを余儀なくされるなど苦 労することも多々ありましたが、アジア、中東、南米、ヨーロッパそしてオージーなど本当に多くのハウスメイトに恵まれたと思います。年齢も性別も文化も学 んでいることも全てがバラバラなハウスメイト達でしたが夕食を共に作ったり、中には同じ授業を取っている学生もいたので共に復習・課題に取り組んだり、時 に友人を家に招待しホームパーティーを開催するなど本当に楽しい寮生活を送ることが出来たと思います。

現在の語学力スコア
TOEIC:840(2015年4月現在、留学後2016年3月受験予定)
IELTS:Listening7.0, Reading6.0, Writing6.0, Speaking6.5 Overall6.5(2016年2月受験)

留学したことで学べたこと・得たもの

私が10カ月間に及ぶオーストラリアでの留学生活で最も学んだことは「みんなちがってみんないい」ということです。これは金子みすゞさんの詩に出てくる言 葉なのですがオーストラリアでこの言葉の意味を強く実感しました。同じ日本人同士でさえも留学に対する取り組み方や意識、そして性格や考え方などは人それ ぞれ異なっており、それが生まれも文化も違う他の国の人だと違いはより大きくなります。そこで相手を否定し自分の考えを無理やり押し付けるのでは、相手の 気持ちや考えを蔑ろにすることを意味し、もちろんそんな人と友達になりたいと思う人はいません。加え、人と比べ他人を羨むことは自分にとって何の得もない とオーストラリアは教えてくれました。得意なことも不得意なことも人によって千差万別で自分が出来ないからとその度に落ち込むのはとても疲れますし、いつ か耐え切れなくなります。人は人で自分は自分、それを理解し相手も自分自身もありのまますんなりと受け入れることが留学中はもちろん留学を終えた今、そし てこれからの人生を良い方向に導いてくれると思います。

今後の進路や夢、これから取り組もうと思っていること等について

留学前は翻訳家を強く志していましたが、英語よりもむしろ社会人として必要な一般常識や専門知識が自分には必要だと実感した今、それらを得ることができる進路・職業を選択したいと思います。その結果それが将来的に翻訳家へと繋がればいいなと思います。

これから留学される方へのメッセージ

留学中は予期せぬトラブルに遭うことも失敗することも多々あると思いますが、自分の中でしっかりとした軸があればそのような状況でさえ楽しめると思います。健康管理には気を付けてぜひそれぞれの異なる充実した留学生活を送ってください!
クラスメイト
お世話になったホストファミリーと
ウルルカタジュタ国立公園にて
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