物理科学科 セミナー「最高の空間分解能で巨大ブラックホールを見る:光赤外干渉計観測の最前線」開催(2014.07.23)
下記のように理学部物理科学科公開セミナーを開催します。奮ってご参集下さりますようご案内申し上げます。
日時 | 2014年7月23日(水) 15:00〜 |
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場所 | 京都産業大学 万有館 2階 セミナー室 |
講演者 | 岸本 真 氏(本学・理学部・准教授) |
演題 | 「最高の空間分解能で巨大ブラックホールを見る:光赤外干渉計観測の最前線」 |
対象 | 一般・学生・教職員(参加費無料) |
申込み | 事前申込は不要。当日、直接 万有館 4階 403教室へお越しください。 |
講演内容
我々の住む天の川銀河の中心には、太陽の4百万倍の質量を持った巨大なブラックホールが潜む。そして、どうやらどの銀河の中心にもこうした巨大ブラックホールが存在するらしい。ブラックホールが多くのものを飲み込んで成長する「質量降着」の過程は、銀河におけるこうした普遍性の示唆から、近年ますます注目されるようになった。
ところがこの質量降着過程、未だになかなか理解が進んでいない。最大の問題は、この巨大ブラックホール系が、現在の望遠鏡では空間的にまだ分解できないことである。これに対し、2つ以上の光赤外望遠鏡を同時に用いる「干渉計」で巨大ブラックホール系を直接「見る」試みが進んでいる。その最前線を、疑似リアルタイムデータ映像を交えて、できるだけ平易に解説する。