物理科学科セミナーご案内(2009年7月1日)
下記のように物理科学科セミナーを開催します。
奮ってご参集下さりますようご案内申し上げます。
日時 | 2009年7月1日(水)13:30〜 |
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場所 | 京都産業大学理学部2号館第5演習室 |
講演者 | 松田 一成 氏(京都大学化学研究所 准教授) |
講演題目 | ナノカーボン物質におけるナノ光科学 ―カーボンナノチューブにおける光物理と光機能性 |
対象 | 本学教員・学部生・大学院生 |
講演概要

カーボンナノチューブなどのナノカーボンは、今日のナノサイエンスを代表する物質系の一つであり基礎・応用の両面から急速に研究が進展している。特に、物性物理学の観点から見ると、カーボンナノチューブは細長い(一次元)筒状物質であり、かつ通常の半導体とは異なる特異な電子状態を有し、これまでにない新たな物性研究の舞台として興味深い。現在、このようなナノチューブの光学過程に関与する電子状態の理解が、新しい光機能性発現や新規デバイス創成に向けた課題となっている。本講演では、まずこれらに関連したこれまでのカーボンナノチューブの研究概要を紹介する。その後、先端分光を通して我々が明らかにした、カーボンナノチューブにおけるアハラノフ・ボーム効果や高効率太陽電池に向けた多体効果を利用した光・電子(励起子)変換などの最新の研究トピックスについて述べる。また時間があれば、ナノオプティクス(プラズモニクス)を利用した発光制御に向けた取り組みなどについて紹介する予定である。
物理学科談話会委員