語学力到達レベル

 外国語学部では、全学科・専修において1・2年次に集中的な語学教育を行なっています。この教育効果を一層高めるために、授業内容・方法を毎年見直すだけでなく、1・2年終了時での語学力の到達目標を定めています。ここで示された到達目標は、授業に真面目に参加し学習課題をこなせば「無理なく達成できる到達レベル」です。当然のことですが、各学科・専修においては、2年終了時点で、ここで示された到達レベルを超える高い語学力に到達する学生が数多くいます。また3・4年次の専門科目群を履修した卒業時には、高度な語学力と専門性を武器にして、多くの学生が多様な企業に就職しています。

語学力到達レベル(ロシア語専修)

学年 CEFR Level CEFR Descriptor (例示的能力記述)
1年次終了時 A1 [聞く] ゆっくりと話されれば、身近なことについての簡単な表現や授業での指示を理解できる。
[読む] ごく身近な内容の簡単な文を理解できる。簡単なテキストであれば辞書を使って理解できる。
[話す] 挨拶、自己紹介など決まった表現や文型を使った簡単な会話ができる。ごく身近なことについての簡単な質問に受け答えができる。
[書く] 挨拶や自分のことについてなど簡単なロシア語の文を書くことができる。
2年次終了時 A2 [聞く] ゆっくり話されれば、簡単な日常会話を理解できる。
[読む] 日常的な内容の簡単なテキストであれば理解できる。購読用に作成された複雑でないテキストであれば辞書を使って理解できる。
[話す] 買物、郵便、食事、スポーツなど日常的なテーマの簡単な会話ができる。事前に準備をすれば、自分の関心のあることについて話ができる。ロシア民謡の暗唱ができる。
[書く] 日常的な内容のロシア語の文を書くことができる。ロシア語の格変化、動詞の変化を正しく使って作文ができる。

 専攻語に関する知識を学ぶだけでなく、専攻語で何が出来るかを重視する専門教育を行っている外国語学部では、語学力到達目標の指標としてCEFRを利用しています。CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languages(ヨーロッパ言語共通参照枠)の略称で、語学のコミュニケーション能力の国際標準規格としてヨーロッパだけでなく世界の多くの地域で導入されています。具体的には、語学のコミュニケーション能力をA1からC2まで6段階のレベルで区分し、それぞれのレベルに応じた能力記述を例示しています。外国語学部では、専攻言語の特性や学習環境を考慮して、言語ごとにCEFRの能力記述をアレンジした内容を提示しています。

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