ユヴァスキュラ留学記(国際関係学科3年:大畑 裕里江)

外国語学部 国際関係学科3年:大畑 裕里江

学食のクリスマスメニュー

 こちらに来て今月で7ヶ月目となりました。留学生活が残り3分の1になったことを考えると、過ぎ去った半年間は長いようであっという間だったと実感しています。この半年間だけでも白夜や極夜、時にはマイナス30度近くまで冷える日など、いろいろなフィンランドの季節を体験することができました。

 昨年のイベントを振り返ると、特に印象に残っているのはやはりクリスマスシーズンです。フィンランドでは本番の日に向けて「ミニクリスマスパーティー」があちらこちらで行われ、フィンランドのクリスマスならではのお菓子、飲み物、映画などを楽しみました。クリスマスの一週間前には友人とロヴァニエミへ行き、サンタクロースに会いに行ったり、犬ぞりをしたり、先住民族のサーミ人に関する博物館へ行ったりして楽しみました。しかし何よりも驚いたことは、クリスマスシーズンのロヴァニエミは日本人やアジア人の観光客でたいへん賑わっていることでした。ヘルシンキでもよく日本人を見かけるように、北欧ブームが日本に到来しているのだなとここへ来て実感しています。クリスマス当日はEach one Teach oneという大学のプログラムのパートナーのお家へ遊びに行かせてもらいました。家族みんなでクリスマスメニューのご飯を食べて、一日中みんながリビングに集まってごろごろ時間を持て余す、とても平和な一日でした。帰り際には抱えきれないほどのクリスマスプレゼントを家族からもらい、彼らには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 1月の中旬頃、授業が始まる一週間前にはポーランドとベルギー旅行に行ってきました。ポーランドの街並みは歴史的な建物やヨーロッパのお洒落な建物があちらこちらにあり、フィンランドの街並みとはまた少し違って滞在するだけでも刺激的でした。私と同じ時期にポーランドで留学している檀上さんと合流し、そのままベルギーへ。ベルギーでは小便小僧を見たり、有名なムール貝を少し贅沢して食べてみたり、ブルージュでボートに乗りながら街並みを楽しんだりと、久しぶりに会った友人ととても充実した時間を過ごせました。旅行を終え、フィンランドに到着した時に目に入った看板や耳に入ってくる言葉はまだまだ完璧に理解するにはもっともっと努力が必要な私ですが、それでも半年間身近にあったというだけで見た瞬間、聞いた瞬間に少しずつ気持ちが安心していくように感じました。

 新しいセメスターや新しい環境に徐々に慣れ始めてきていますが、勉強面や精神面が怠け始めてきているので、気を引き締めて楽しみながら残りの時間も大切にしていきたいと思います。

(2014年2月)

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