ユヴァスキュラ便り4(服部 拓磨:国際関係学科3年)

外国語学部国際関係学科3年 服部 拓磨

コンサート

日本人会 Pre-Christmas party

 Moi mitä kuuluu?

 気が付くともう12月になりました。フィランドではだんだんと日照時間が少なくなって、日の出は9時頃、日の入りは午後3時でその後、外は真っ暗です。毎日ビタミンDを取りながら生活をしています。気温もどんどん下がってきて 日中は手袋、マフラー、帽子などの防寒具なしでは外に出ることもできません。今回は、そんな過酷な世界からのユヴァスキュラ便りです。

 朝、起きたら一面が雪景色。見ているだけはきれいなのですが、大学に行かなくてはいけません。どれだけ気負つけて、自転車で登校しても、バランスを崩し、こけてしまいます。少し買い物に行こうと徒歩で行っても、歩道が凍っていて、歩くとき、常に気を張っていないといけません。 夏のフィンランドとは全く異なった表情を見せてくれます。

 大学生活は相変わらずで、毎日授業に行っています。授業が終わってエッセーを書いてもまた次のエッセー。一つ終わってもまた、次やらないといけないことが出てきて、勉強と毎日葛藤していた11月でした。留学生活でだんだんと生活に慣れてきて、「フィンランドで生活できるなんて、すばらしい体験ができている」という感動もだんだんと薄れてきています。もっと自分の視野を広げるために一歩前に出ないといけませんね。

 僕の一番嫌いな言葉は「私は〜だからできない」という言葉です。たとえば「自分は人見知り」だとか、「積極的じゃない」だとか。たとえ同じ時間が与えられていたとしても、悲観的な考えの人と、まずはとにかくやってみる精神の人とでは、見える世界が大きく違ってきます。僕もとにかくやってみることを、モットーに生きています。今までの大学生活では、パキスタンに行ったり、インターンをしてみたり、留学を含めて多くのことに挑戦出た学生生活だったと思います。勇気を振り絞り、知らない世界に足を踏み入れてみる。そこには自分の知らないことや、様々な人との出会いなどあって刺激され、本当に多くのことを学びました。 これまでの経験は決して無駄になることはなくて、今の自分があるのは過去の経験があるからだと感じています。

 今は、結婚の時期や、寿命も伸びて 私たちの生活に多くの時間が生まれました。例えば、洗濯も一日がかりの仕事ではなくて、今ではスイッチ一つで洗濯から乾燥まで全てしてくれます。大量に生まれた(生み出された)時間を私たちは、本当に有効に活用できているのでしょうか?特に大学生活は、社会人のような社会的責任はなくて、けれども小学生のように親から拘束されることが少ない。

今までの、学生生活を振り返ってみてください。「つまらなかった大学生活」や「結局何もできなかった」と思う人もいるでしょう。こちらの心理学の授業で学生にどうすればやる気を与得ることができるのか、答えはとにかく授業に参加させるのです。 そこから全てが始まります。やる気やモチベーションは人から与えられるものではなくて、自分で見つるものだと思います。自分の人生は自分で決めますよね。高校までは、親や周りの制約があり、自分で行動することは難しいかもしれません。同じことは社会に出てからも言えるかもしれません。大学生活は特別な時間で、それを無駄にするのは本当にもったいないと思います。

考えてみると、本当に自分のやりたいことが、自由にできる時間は有限なのです。人は、すぐできることでも何でも後回しにしてしまいます。そして、数年後に振り返った時に、「あぁーあの時に、しておけばよかった」と後悔するのです。 過去は変えることができません。しかし、未来は自分自身で良くも悪くもできる。今までの過去が後悔だらけならば、今のまま続けても何も変わらないですよね。一歩足を外に出してみると、本当に世界も変わるでしょうし、同じ思いを持った人との出会いで人生は理想から現実になっていきます。足は一歩前に進んで、今まで知らなかった世界に行くためあるのだと思います。

大学生になっても、まだまだ両親からは独り立ちで来ていなくて、私たちの生活は親の人生の時間を使って生活をしています。彼女、彼らの大切な命の時間を使って料理を作ってもらったり、買い物に行ってもらったりなど。忘れていた感謝の気持ち、そして時間を無駄にしない気持ちを持ち続けたいです。目標を成し遂げるには 計画と焦りが必要だと思います。まだまだ自分には時間はあると思っていては、何も起こらず、何も変わりません。今、できないことは未来にもできないと思います。過去から学び、未来へつなげ、自己実現の努力を惜しむべきではないと思います。

そして同時に、いろいろ考える時間を与えてくれたえり、自分のやりたいことに協力してくれる両親に感謝しながら・・・・。

留学を考えている人は、考えるだけではなくて、今すぐに何かをしてみる。すると見えてこなかったことが見えてくるはずです。

12月に入って就活のメールが大量に送られるようになってきました。就活と留学の両立は大変そうですが、今を楽しんで頑張っていきます。

(2013年12月)

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