ユヴァスキュラ便り3(服部 拓磨:国際関係学科3年)

外国語学部国際関係学科3年 服部 拓磨

友達が作ってくれた雪だるま

大学の寮の前の雪景色

 フィンランドのユヴァスキュラに来て早くも3か月たちました。一日一日はとても遅く感じるのに、気が付けば月日はあっという間に過ぎてしまいました。だんだん日照時間が少なくなってきて、朝の8時になっても朝はまだ薄暗いです。

 ユヴァスキュラ大学には、学部留学で来たのですが、語学留学とは異なり、英語の語学の授業は自分で履修しない限り、ほとんどは講義系の授業になります。90分間座って英語の講義を聞きます。日本のように毎回プリントを配ることはなく、全てプレゼン形式自分でノートをとっていくスタイルになります。授業中、分からない単語を調べている間に話は次に移ったり、途中で集中力がなくなり先生の話が耳に入ってこなかったり。本当に留学に来る前に想像していた以上に授業は大変です。少人数の授業ならグループディスカッションをしないといけなかったりします。人が話していることを聞くので精一杯、しかも自分の分野以外のトピックでは知識すらないので、話したくても英語にすることができなく、うなずくとこしかできない。ほかの生徒はみんなある程度の知識を持っていて、さらに英語を使いトピックに対する自分の考えを相手に伝えることができる。

 日常会話には慣れてきたものの、Academic talkはまだまだできません。レポートに関しても、ある授業で「あなたの言いたいことは分かるけど文法や構成ができていなくて、あなたは英語をもう一度やり直したほうがいい」と先生に言われました。実際に自分が英語できないことは分かつていたのですが、面戸向かって言われると辛かったです。正直3か月目にして日常会話に慣れてもう英語は十分と満足していました。文法が間違っていても会話は成立するし無理して、英語の勉強を頑張らなくてもいいと思っていました。

 振り返ってみると、夏休みのフィンランド語の集中コースでは、否が応でも、英語を話して誰かに説明や、自分の思いを伝えていたけど、今は講義系の授業ばかりで、椅子に座り、先生の話を聞いてメモを取るdiscussion するような授業は少なく、さらに日本人と一緒に行動をするなど、英語から逃げていました。少し内気になっていたかもしれません。英語を話せるようになるためには、練習しなくてはいけないのは分かっていても、できない英語を話すのは恥ずかしい。一度は開き直って解決したこの問題がまた出てきました。「日本から遠く離れたフィンランドまで英語を使い勉強をしに来ていて、日常会話なら日本で外国人を探して練習できるし、今できること、やらなくてはいけない」とわかっていてもどうしても一歩前に足が進まない。

 授業は、国際関係の学科だけではなくて、経済、環境、心理など様々な学部の授業を取っていて毎日勉強、勉強そして勉強の毎日です。とにかく現在の現状に満足することなく自分に何が今必要なのかをしっかりと考えて、日本ではできないこと、そして3か月もたって英語がまだまだ話せないことを認めて、もっと英語も、ほかのこともがんばっていきたいと思います。

 今セメスターの授業もあと1か月弱で終わり、その後は約1か月の冬休み。思いっきり冬休みを楽しむために、今頑張ります。今年の冬休みは約一か月間かけて中欧ヨーロッパを回る計画をしています。フィンランドではなんと雪が積もりました。その時の写真です。

(2013年11月)

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