ビクトリア便り(薬師寺那歩:国際関係学科2年)

外国語学部国際関係学科2年 薬師寺那歩

教室でクラスメートと

ブリティッシュコロンビア州議会議事堂

 私は2011年7月まで、カナダのブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリアにあるビクトリア大学(University of Victoria)に留学しています。まだ最初の1ヶ月が終ったところですが、この1ヶ月間は新しい環境に慣れるのに精一杯でした。まず初日から大変で、入学許可書を日本に忘れてきてしまったため空港での入国審査手続きに長時間かかったり、ホームステイ先への道で迷ってしまったりと、いろいろなハプニングに遭遇しました。空港から大学のサポートセンターに電話して事情を説明したり、道案内センターにたずねたり、自分で何もかもしなくてはならない状況でした。もちろん日本語が通じるわけではないので、自分なりの英語で落ち着いて話しました。今思えば、初日のこの出来事が自分を強くしたと思います。焦っても泣いても、言葉にしない限り何も通じないことが、身にしみて分かったからです。

 最初の1週間は、大学のクラスも、食べ物など生活環境も、自分には合わないと思うことばかりでした。どうして留学したのだろうとさえ思ってしまいましたが、日本の友人がメールで応援してくれましたし、2週目から1段階上のグレードのクラスに変わることができたことがきっかけで、状況はプラスにかわりました。そのクラスには、アラブ人、ブラジル人、韓国人、日本人の学生がいました。もちろん授業以外の日常会話も英語のみですが、今までそんな生活をしたことのなかった私には大きな試練でした。日本人の学生もいるので、日本語を話したい誘惑に駆られましたが、ブラジル人の学生同士が絶対に母国語を話さないという強い意志でがんばっていましたし、友人になったアラブ人の学生が“English only! No Japanese!!”と毎日私に呼びかけてくれたため、すごくモチベーションが上がったと思います。このアラブ人の友人は、3人の子供の母親で、人生経験がとても豊富な人です。そして、何に対しても興味を持ち、私の意見に対して“Why?”と必ず理由を求めてきます。私はいつもその答えを話すのに必死でしたが、とてもいい刺激になりました。今はまだ最初の1ヶ月が終わったところなので、これからどうなるかわかりませんが、常に自分のベストを尽くしたいと思います。

 ビクトリアの今の季節の例年の平均気温は10度ぐらいだそうですが、今年はすごくレアな年で、昨日(2月26日)はマイナス7度でした。夜にはマイナス16度にもなるのですが、すごく星がきれいですよー!

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