石田 千沙都

グライフスヴァルトからの中間報告

ツェルマット

ケバブ

ツェルマット

バックフィッシュ

ツェルマット

友達と日本の紹介

 グライフスヴァルトに来て7ヶ月が経ちました。今、こうやって書きながら「え、もう7ヶ月も経ったん!!」と実感してびっくりしています。私は元気で、7ヶ月間のことをまとめて書こうと思ったのですが、感じたことがありすぎてものすごい量になりそうです。だから詳しくは最終報告書に書くことにします。留学することによって、語学向上だけでなく、自分自身も成長できるということを伝えたいです。

 グライフスヴァルト、交換留学の募集要項を見るまで聞いたこともなかったくらい小さな街ですが、とってもいいところです。日常のようにグライフスヴァルトの良さを感じることがあります。それは人の優しさです。海外旅行が好きな上に、2年前にミュンヘンに短期留学していたので、日本人の控えめな優しさとは違う優しさがどこの国にもあることを感じていた私ですが、グライフスヴァルトにはまた違った優しさがありました。たいていの人は街やお店ですれ違うときに目が合うと微笑んでくれます。ドイツに来て間もなかった当初、そのことがグライフスヴァルトを好きになっていった理由の1つでもあると思います。

 私は、背負っているリュックのチャックを開けたまま歩いたり、自転車に乗ったりすることが多いのですが、そのことをいろんな人が街中で教えてくれました。時には、私が自転車に乗っていてチャックを閉めるのに手こずっていたら、わざわざ自転車から降りて閉めてくれた人もいました。また、お店で注文するとき、ドイツ語に自信がなく、小さな声だったため聞こえなかったらしく、次に待っている後ろの人が代わりに言ってくれたこともありました。自転車を停める際に何台か隣の自転車を倒してしまったのですが、何人もの人が一緒に起こしてくれました。このようにささいな場面でもみんなが親切にしてくれることを強く感じます。

 私が毎日の生活の中で強く感じたこと、それは人に助けられているということです。それと同時に、自分1人でやりきる力に欠けていてもっとしっかりしなきゃとも考えさせられました。ドイツに到着した最初の頃、銀行口座の開設や、保険への加入、寮などの手続きをチューターに任せきりにしていました。難しいからしょうがないという点はありますが、自分で何とかしようという気持ちがなく、やってくれると思っていたのが更に良くなかったと思います。その他にも、垣内さん、京都産業大学を卒業してドイツで勉強されている先輩、ドイツで仲良くなった友達、そして両親。いろんな方たちに頼りきっていた7ヶ月でした。これを機にいつも感謝するばかりでなく、積極的に自分で取り組んで少しでもしっかりした自分になっていきます。残り約4ヶ月は、私が誰かの力にもなりたいと思っています。

 あと、グライフスヴァルトの良さをもう1つ取り上げるとしたら、食べ物です。グライフスヴァルトを訪れる前、食事に関してすごく心配していました。ドイツの食べ物はおいしくないと聞いていたし、ミュンヘンで感じてもいたからです。しかし、7ヶ月間の留学生活、食事に困った記憶がないのです。もちろん、節約のためにと、苦手な自炊に困ったことはありましたが。グライフスヴァルトは、港町です。ですから、魚がおいしく、写真にあげたバックフィッシュには、はまってしまいました。他にも、ケバブ屋やピザ屋など「何でこんな小さな街に!?」と驚くくらい、おいしいお店があります。11年ほどドイツ国内各地でシェフをしている知り合いの日本人も言うくらいですから保証します。私はケバブが好きでドイツ国内のいくつかの大きな街で食べてみたのですが、ここグライフスヴァルトの店が一番でした。

 日本人、というか外国人が少ないこの街で快適に生活でき、今人生の中で一番勉強しています。留学するには最適で、本当にこの街を選んで良かったです。残り少ない留学生活、やりたいことはできるだけし、胸をはって誇れるものにできるよう、一日一日を精一杯過ごしていきたいと思います。

 みなさん日本、またはドイツでお会いしましょう、お元気で。

PAGE TOP