高松 笙子(ドイツ)

私の留学体験記

 私は、ドイツのグライフスヴァルトという町に一年間留学しました。グライフスヴァルトは、ガイドブックにも載っていない小さい静かな町ですが、街並みがかわいらしく、ほのぼのとしていてゆっくり過ごすことができ、マイペースな私にとってはとても暮らしやすい場所でした。

 私にとって、海外に行く事も一人暮らしも初めてのことでした。グライフスヴァルトには日本人がほとんどいなくて、毎日の日常生活がドイツ語の勉強そのものでした。グライフスヴァルトに着いてからしばらくの間は、特にドイツ人との会話に苦労しました。日本である程度単語や基本的な文法については学んできたつもりだったのですが、日常会話ですらできなくて落ち込んだり、寂しくなったりしましたが、だんだんドイツの生活にも慣れてくると、近所を散歩したり、買い物をしたりしていくうちに、余裕もでき楽しく過ごすことが出来ました。留学生のためのイベントやパーティーに参加したり、休みの日は少し遠出して、色々なドイツの町を旅行しました。それぞれの町の風景や街並みが違っていて、どの町に行ってもそれぞれに独特の町の文化が感じられました。

 私にとって、この留学は初めてのことばかりだったので、上に挙げたもの以外にも、たくさんの貴重な体験をしました。またこの留学生活でたくさんの人と出会い、交流することができました。チューターさんやそこで出会った人たちには、色々と助けてもらいました。ドイツ語でなかなか会話ができなくて、積極的に自分から働きかけることができなかった私に、ルームメイトや同じ留学生たちが友達を紹介してくれたり、バーベキューやパーティーの集いに誘ってくれたりして、ドイツ語を話す機会をたくさん作ってくれました。そのおかげで、たくさんの人と出会い、色々貴重な体験ができ、私の留学生活はとても充実していたと思います。

 留学生活では楽しいこともあり、もちろんつらいこともありましたが、それらすべてを含め、良い思い出になり自信にも繋がりました。グライフスヴァルトでの10か月間、とても貴重な体験ができ、たくさんのことを学ぶことができました。最初は、まったく知らない町に行くのにはためらいがありましたが、私はこの町に10か月間留学することができ、今では本当に良かったと思っています。

(2012-2013年、グライフスヴァルト大学に留学)

  • 街の市庁舎

  • ドイツ語語学コース受講生たちと

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