森林 亜美(ドイツ)

ライプチヒ大学での夏季短期語学研修(2013年夏)

 私がこのコースに参加しようと思った理由は、日本と違った文化に触れてみたいというものでした。もちろん語学力を上げたいということも理由の一つでしたが、海外に行った経験がない私にとって、この短期留学は異文化に触れるいい機会でした。また、このコースは大学のプログラムなので知っている人と一緒に行けるということもあり、海外経験のない私にはちょうどいいプログラムだと思いました。

 12時間ほど飛行機に乗り、初めての「海外」に到着したときは、日本と全く違う風景に感動していました。その日の夜、留学のメンバーで夕食を食べに行こうとウキウキしながらレストランに入りました。しかし、注文しようとしても自分のドイツ語が通じず、相手が何を言っているのかもあまり聞き取れなかったので、うまく注文できずに苦い思いを味わいました。この時に自分の語学力の低さを痛感したのと同時に「やってやるぞ!」という意欲が湧いてきました。

 寮ではスペインから来た留学生と相部屋でした。会ったときは、相手から話しかけてもらってばかりでしたが、「積極的に行動するチャンスだ」と思い、不安もありましたが自分からも話すよう頑張りました。彼女は留学のプログラムを終えていたので一週間ほどしか一緒に生活をしませんでしたが、昼食にお寿司を食べに行ったり、夕飯にスペイン料理をごちそうしてもらったり、部屋でテレビや動画を見たりと、とても楽しく充実した寮生活をおくることができました。あのときドイツ語があまりできないという不安に負けて話さずにいたら、こんなに良い体験はできなかったと思います。

 今年の留学コースは日本人専用コースとなっていたので、クラスは日本人だけでした。現地の日本語学科生がチューターとなってサポートしてくれるため、「外国留学なんて語学面で不安だ」という人には参加しやすいコースかと思います。授業は少人数制で、学生のわからないところを学生が理解できるまで先生がしっかり教えてくれます。授業はもちろんドイツ語だけですが、簡単な単語で言い換えるなどして丁寧に説明してくれます。

 平日の授業は3時までだったので授業終わりは街にでていました。ライプチヒは「音楽の街」とも呼ばれていて、街中を歩くだけでバイオリンやギターなどの弦楽器やトランペット、ホルン、サックスといった管楽器、さらにはオルガンなんかの鍵盤楽器の演奏が路上で聞けてしまいます。そんな音楽があふれる中でお店に入ってみたりカフェに行ったり、教会や美術館、博物館など毎日歩き疲れるまでうろうろしました。休日はライプチヒをでて、ベルリンやポツダム、ドレスデンに行ったり、すこし足を延ばしてミュンヘンに行ったりしました。それぞれ違った魅力があり、どの街も素敵でした。

 ドイツに来てすぐは一か月が長く感じていましたが、気が付くとあっという間に終わっていました。それほど充実した時間が過ごせたのだと思います。実際ドイツにいったことで得られたものはたくさんありました。ドイツ語の勉強だけでなく、文化や現地の雰囲気に直接触れられたことで、行く前よりもドイツが好きになり、ドイツ語を学ぶ意欲が増しました。機会があれば是非行ってみてください。きっと誰かに話したくなるような素敵な体験ができると思います。


  • ライプチヒの街:
    カフェやさまざまなお店が並んでいてにぎやかでした

  • ライプチヒ市庁舎:
    大きくて写真に納まりきれませんでした

  • 旧市庁舎前広場:
    市場がひらかれていました
    新鮮な野菜や果物が売られています

  • 街中:
    どの通りに入っても音楽が聞こえてきます
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