竹村 脩平(ドイツ)

歓迎会

クラスメート

 私は2010年度,ドイツ―ケルン大学へ、3週間の留学をしました。

 初のヨーロッパということもあり、出発前日から楽しみよりも不安の方が大きかったです。出発当日、関西国際空港にて留学参加者全員が集合して、普段の授業のメンバーもいて少し安心感が湧きました。
 そして、実際にオランダ―アムステルダム空港を経由し、ドイツに到着――。目に耳に入ってくるモノが全て「ドイツ語(もちろん英語も)」で、当時の新鮮さは頭から離れません。

 まず、3週間ずっとお世話になった、ケルン大学の国際交流センターのスタッフ。私たちのために、到着2日目には歓迎会・帰国前には送別会を盛大に開いてくれたり、ケルン周辺各地に連れて行ってもらいました。どんな質問に対しても、できるだけ私たちにドイツ語でわかりやすく説明してくれました。ドイツを発つ日,泣かないと思っていましたが、泣いてしまいました。うまくコミュニケーションを取れないことの方が多かったけれど、泣けるほど感謝しました。次ドイツに行った時には必ず会いたい人たちです。

 まず、現地でのメイン――もちろん授業です。クラス分けテストで決まったクラスは、これももちろんのこと、私たち以外の留学生がいました。ここですごく実感したこと。やっぱり日本以外の国の人は英語が話せました。なので、休憩時間の会話は自然と英語だったため、当初はなかなか交流できなかったのが、少し悔いでした。でも一緒に授業を受けていくにつれて、英語とドイツ語混じりで会話ができて、今でもたまにFacebook上で絡むこともあります。普段、日本語で足りる国に過ごしているので、英語で、もしくはドイツ語で話さないといけない機会も体験できてよかったです。

 各地に訪れた思い出の中でも特に思い出深いのは、毎年3月頃に開催される「ケルンのカーニバル」でした。ただ単に楽しかったのではなく、本当に現地の伝統文化・習慣に触れることができたことに思い出深さを感じます。前日にカーニバルの衣装を買いに街へ出ました。そのお店はカーニバルかのように、すでに賑わっていました。カーニバル当日、自分の期待の数倍以上の盛り上がりでした。みんなが仮装して、ビールやお酒を片手に肩を組んで歌ったり騒いだり、異性に声をかけたり(笑) ドイツ人に限らず、多様な国の人が参加していて、実際私がBarで絡んだ人はイギリス人やスイス人,イタリア人など留学や観光で訪れていた人で、英語もしくはドイツ語で話したり、ビールを奢ってもらったりと、その他多くの経験を1日のイベントでできました。

 あと、いい経験になったことは、プログラムではなく、プライベートで遠出することです。平日は午前中に授業があったんですが、日曜日はフリーだったので、留学参加者の一部で、自分たちで旅行代理店に赴き、店員と相談し、当日のプランを立てました。もちろんドイツ語で。無知の場所で、ノープランから行きあたりばったりで行きたいとこに行く。不安はもちろんありましたが、いざ行ってみるとなんとかなるもので、楽しかった思い出しかありません。強いて言うなら、料理が口に合わなかったことが、しばしばあったことぐらいかもしれません。

 そのノープランで私が訪れたのは、首都ベルリン・ベルギーのブリュッセルです。ベルギーももちろん楽しかったのですが、私はベルリン旅行の方が印象的でした。理由は大きく2つで、1つはベルリンの壁を目の当たりにできたこと。その壁1枚1枚には、異なる絵が描かれていて、当時の出来事や思いが描かれていて、目にした時は、言葉が見つかりませんでした。もう1つは、東ドイツ(ケルン)と西ドイツ(ベルリン)の人の性格が少し違うところを垣間見たこと。東に比べて西の人の方が、幾分冷たかったのです。それが印象的でした。

 他にも伝えたいことは多くあるんですが、残りは写真とともにお送りすることにして、あとは私の帰国後の感想とさせてもらいます。
 今思うと、本当に留学,特にヨーロッパ圏に行ってよかったと思っています。アジア圏とは、価値観や文化がはっきりと違う面も目の当たりにできました。「語学研修」で行きましたが、3週間でドイツ語がぐんと成長はしていません。けれども、間違いなくその3週間で変化はあったと言えます。まず、自分の中ではっきり変わったと実感したのは、帰国してからの新学期、ドイツ語の学習へのモチベーションが上がったことです。ドイツ語が以前より好きになりました。というより、僕は特にドイツ語が学びたくて、この学科に入学したわけではないので、モチベーションは大して高いものではなかったのです。その当時に比べれば、本当にドイツ語への意欲は上がり、そのおかげで今では検定2級まで取得するまでに至りました。次に、なんとなく、物事への考え方や取り組み方も変わったのかな、と具体的には挙げられませんが、変わったのではないかと思っています。
 この体験談を何人の人が目を通してくれるかはわかりませんが、読んでくれた人、ドイツやヨーロッパに関わらず、自分の訪れたことのない国へ行ってみてください!きっと何かが変わります!欲を言えば、自分の興味のある・学んでいる語学圏に行けば、より得るものがあると思います。(これは本当に実体験で感じました。)

 京都産業大学にはこんな素敵な制度があるんです。ぜひ利用すべきです!
 長々となりましたが以上です。ご精読ありがとうございました^^


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