留学体験レポート

影林 侑里香 トンプソンリバーズ大学(派遣留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2013年8月21日から
2014年5月29日まで
カナダ トンプソンリバーズ大学 派遣留学

 最初の1ヵ月目は、ホストファミリーの話すスピードがとても速く、聞き取りづらいと感じていました。何度も聞き返し、あるいはゆっくりと話してもらうようにしない限り、完璧に理解することは難しかったです。また、自分の思ったことをそっくりそのまま伝えることは容易なことではなく、話したかったことを省略した形で話してしまっていました。その上、話す際にやたらと文法を気にしすぎていたので、話すことを自分自身で難しくしてしまっていたように感じます。さらに自分の伝えたいことを、一度日本語で考えてから英語に訳し話していたため、会話をするのに時間がかかり、そのことがよけいに“人と話す”ということを難儀に感じていました。
 ところが、1セメスターを終えるころになると、聞き取れる力が格段と上がったと自分でも実感できるほどにまでスキルアップ出来てきました。2セメスター目からは、字幕のない映画を物怖じすることなく観ようと映画館に足を運ぶことが増え、世界各国からやってきた友達と英語というひとつの言語でコミュニケーションをとることのできる毎日がとても充実したものに感じられました。また国際色豊かな友達と日々を過ごすからこそ、改めて日本という国がどのように考えられているのかを知りました。
 そこから日本国民の自分でも知らなかった、日本の誇りを持つべき一面と、改めるべき面とを客観視することができるようになりました。また、この留学期間中に様々な失敗も経験しました。失敗をすることによって、次に生かすべき教訓を多く学ぶことができました。
 留学中では、ものに対する姿勢・態度や感情、人との接し方などの各国々の文化の違いが毎日のごとくひっきりなしに見受けられますが、それを否定することなく、その違いをお互い尊重し合うことが大切になります。どんなことが嫌だ、タブーだとされる感情を引き起こす環境や場面が違っても、嫌なものは嫌だ、嬉しいことは嬉しいと感じる気持ちは世界共通なので、相手のことを理解しようとする姿勢が、留学するうえで一番必要なのではないかと思われます。また失敗なくして、学ぶことは限られていると思うので、失敗することを恐れることなく、前向きに考えながら経験を積んでいくことも大切だと感じます。
 この約10ヵ月の留学期間を通して、学んだことはただの英語のスキルアップだけではなく、人間関係の築きかた、異なった文化への受け入れるという姿勢、日ごろの注意力や判断力、行動力をも磨くことが出来たのではないかと思います。

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