留学体験レポート
山本 真由 タスマニア大学(交換留学)
留学期間 | 国名 | 留学先大学名 | 留学の種別 |
---|---|---|---|
2012年2月15日から 2012年11月17日まで |
オーストラリア | タスマニア大学 | 交換留学 |
私がオーストラリアのタスマニア大学を留学先として選んだ理由は、高校生の時に1年間留学していたこともある慣れ親しんだ国であったこと、学年をまたがずに春学期からの留学が可能だったこと、また、将来オーストラリアで日本語教師として働きたいと考えているからでした。ずっと趣味で描いていた絵を、将来教材として活用したい、本格的に勉強したいと思い、学部は芸術学部を選びました。
ホバートは本土の街に比べると本当に小さな街で、友達と遊ぶようなところは本当に少ないですが、山と海に囲まれたとてもきれいな街で、慣れるまで時間はかかりませんでした。現地の留学生友達やシェアメイトたちとホバートの小ささに文句を言ったりもしていましたが、小さいからこそ人と人が繋がりやすく、遊ぶところが少ないからこそ、自分たちで何か企画したりして自分たちなりの楽しみ方を見つけられたのかな、と思っています。
前期は、授業や課題に集中しすぎて、週末も課題にあてて、自分の部屋にこもってひとり黙々と課題に取り組むことも多かったせいで、気分転換もうまくできず、自分を追い込んでしまい、挫折しそうになったり、留学自体を後悔したりしたことも度々ありました。しかし、これではせっかく留学させてもらっている意味がないと思い、後期からは勉強以外のことにも力を入れるようにしました。まず、シェアハウスから、友達と交流しやすく、一緒に生活できる学生寮に移りました。イベントやボランティア活動に参加したり、友達と一緒に何かしたりする機会が増え、友達の輪も広がり、自然と課題もはかどるようになりました。
日本ではあたりまえにしていたようなことですが、はりきって勉強ばかりするより、時々思いきり遊んで気分転換をする方が、その後の課題がはかどることに驚かされました。それに気づいた時は前期を無駄にしてしまったような気がしましたが、実際、それを経験したからこそ、自分がどういった状況で自分の力を発揮できるのかわかった気がします。後期の授業が終わったときの、やっと終わった、やりきった、という達成感と共に、年度を通して創った課題をすべて目の前に積み上げた時は本当に気持ちがよかったです。
これから留学したいと思っている皆さん、留学される皆さん、留学中の皆さん、留学中は楽しいこともたくさんありますが、壁にぶつかってしまったり、しんどい思いをしたりすることもあるかもしれません。でも、そんな経験をしてこそ、伸びる自分がいますし、自分だけの留学経験になります。向上心あるが故に焦ったり、他の学生と比べてしまったりする時もあるかもしれませんが、頑張りたい時こそ、気分転換や余裕が必要だと思います。