留学体験レポート

中澤 美野 マセイ大学(派遣留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2012年3月12日から
2012年12月14日まで
ニュージーランド マセイ大学 派遣留学

 私は、語学力の向上はもちろんのこと、友達にも学校生活にも満足した日本の生活から離れ、誰も知らない新しい環境に飛び込みたいという思いから、ニュージーランドの小さな町に9ヵ月間留学しました。9ヵ月間は文字にしたらとても長く感じますが、実際は怖いくらい一瞬でした。

 語学センターに通っていたので、主に中国・韓国やアラビア出身の友達が沢山出来ました。みんな将来何をしたいか明確で、英語はその目標を達成するためのただの通過点でした。私は将来のことなんてまだぼんやりとしていたので、意識も高く、真面目且つ陽気なみんなと勉強できたことは、とても楽しくて刺激的でした。留学をして私は全ての事に関して無知だという事を知りました。日本・世界の政治や歴史の事だったり、ちょっとした授業での題材についてだったり。最初は何も意見を言うことが出来ず、クラスメイトに「伝える」という事が出来ない、それがとても恥ずかしく、悔しかったです。日本で、自分が普段いかにごく身近なことだけ考えて過ごしていたのかを痛感しました。だから周りのみんなから「知る事」みんなに「尋ねること」自分で「考えること・調べること」を意識して過ごしました。みんなの意見は、国毎に特徴性があったり、それは関係なく論争をしていたり、今まで考えたことがない意見が返ってきたり、自分の感覚や異文化の知識を広げる良いきっかけでした。

 また、日本へのステレオタイプや、自分の日本の見方について知ったり考えたりする事も出来ました。中国人の友達に、「学校で習う日本中国間の歴史がそのまま日本へのステレオタイプになる。だから、反日の中国人は沢山いるし、私もその一人だった。だからあなた達と一緒にいたら、この歴史は本当に起きたことなのかな?と疑問に思うくらい日本へのイメージが変わった」と言ってくれました。もちろん今と昔は違うけど、一人の友達の日本への悪いイメージが、良いイメージに変わった事がとても嬉しく思いました。逆もしかり私も、外国人という意識ではなく、自分の仲の良い友達として毎日過ごして行くなかで、少なからず抱いていた悪いイメージは綺麗になくなりました。このような体験ができただけでも、私は留学をした意味を強く感じる事が出来ます。

 他にも、旅行にいったり、毎週のようにパーティーをしたり、ホストファミリーに色んな所に連れていってもらい異文化を感じたり、何より今でも連絡を取っている沢山の友達が出来、結局私はまた、ニュージーランドでの9ヵ月間に満足する事が出来ました。英語の面は、まだまだ満足出来る状態ではないので、これからも続けて勉強を頑張りたいと思います。

最後に、私の学校には、どんなに日本人が沢山いても、日本語を一切喋らない人もいれば、日本人とだけ過ごし英語をしゃべらない人もいました。言うまでもなくその人たちの英語の上達は違います。大事なのは自分の意識です。留学に行く理由や、そこでの過ごし方は人それぞれですが、これから留学を考えている人は、「自分の留学」をして、いっぱい楽しんでください。

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