留学体験レポート

大塚 舞 カリフォルニア大学リバーサイド校(派遣留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2012年3月31日から
2012年12月26日まで
アメリカ カリフォルニア大学リバーサイド校 派遣留学

 私はアメリカのカリフォルニア大学リバーサイド校へ9ヶ月間留学しました。1回生のときにサンディエゴに1ヶ月間短期留学していたこともあり、留学に対する不安はほとんどありませんでした。むしろ、行くことが楽しみでなりませんでした。実際、リバーサイドに行く前に一度サンディエゴの前の家族に会いに行くほどでした。 私にとって、今回の留学は英語力の向上はもちろんのこと、アメリカでの文化、ライフスタイルなど、全て含めてアメリカを知ることでした。私の留学生活はとても恵まれていました。9ヶ月間ホームステイをしていましたが、そこのファミリーが日本ではまずない、まさにアメリカという家庭でした。というのも、ホストファザーが白人、マザーがフィリピン系アメリカ人、その子ども二人、そしてマザーの両親がフィリピンと黒人という大家族で人種も多種多様で家に着いた当初は驚きました。それぞれのバックグラウンドが違うので、何気ない会話やテレビを見ているだけでも、異文化が学べました。ホストファミリー全員から私はいろいろなことを教えてもらい、逆に自分からも言える範囲で答えたり話したりしていました。私は最初中国人とルームシェアをしていたのですが、ホストの配慮でゲスト用のハウスで一人で生活させてもらっていました。生活においては学校に行くのが最低でも30分かかるということ以外では私にとってパーフェクトな家庭でした。最初の頃から週末は誰かの知り合いのパーティーに行ったり、ホームパーティーで人を呼んだり。毎週のチャーチ以外に毎回どこかへ出かけていました。ありがたいことに、私はいつも呼ばれ、付いて行きました。出かけなければ、家でみんなで映画かテレビドラマをみていました。常に私のことを気遣ってくれる暖かい家族でした。

 その一方で最初の頃はあまり学校が好きではありませんでした。わかってはいたものの、あまりの日本人の多さに嫌気がさし、毛嫌いして避けていたほどで最初の頃は友達も数えるほどでした。しかしそれもクラスメイトや友達の友達といった小さな輪から徐々に広げていき気づいたころには最初と比べるとかなりの人数の人と友達になれました。そして、最初のクォーター終了後には2クラス合同のパーティーをするほどまでにクラス仲が良くなっていました。それからは学校も楽しくなり、毎クォーター私には新しい出会いがありました。私は放課後学校で友人と話すことも好きでしたがそれ以上にホストと過ごしていたことが多く、学校で出された課題も学校にいる間にほとんど終わらせようとしていたので、学校にいる間にできること、やりたいことをやる、家では自分の部屋にはあまり戻らず、ホストと話したり、遊んだり、手伝いをしたりという感じでメリハリをつけていました。

 英語に対してはもともと不安などがあまりなかったので、もっと英語が自然に聞こえるように、相手にわかってもらえるように話すようにしていました。慣れたころには早く聞こえた子どもの英語が普通に聞き取れるように、何か聞かれてもさらっと返せるようになり、間をつくらないように努力をしていました。当初は専攻が英語なのに話せなかったらせっかくの勉強ももったいないと思い、スピーキングばかり重視していましたが、そうではなくどの力もバランスよく持っていないといけないということに気づきました。私は留学中に全部のスキルをのばすように苦手と思うものは徹底的にやるようになりました。そこで、私の一番の問題はボキャブラリーの少なさでした。学校の授業であれ、ホストとの会話、子どものテレビ番組ですら私の知らない単語が出ることが多々ありました。会話のなかでなら、なんとなくという感覚で理解していましたが、伝える側になったとき説明があまりに適当で何を言いたいのかがわからず、簡単な英語にすらできないというのが多くありました。私はそのことに対してあまりマイナスにとらえていませんでした。子どもに聞き返される’ha?’は大人以上の強さがあると思いました。これは私に悔しいという感情ではなく、何としてでも相手に伝えるというものを与えてくれました。そこから、辞書で調べるのではなく、人に聞く。説明がうまくできないならジェスチャーなどで表現する。コミュニケーションは言葉だけでなくジェスチャーなど言葉以外でも伝わります。これらを私はアメリカで生活していくなかで学びました。

 この9ヶ月間の留学で私は本当にたくさんのことを学び、たくさんの人と出会いました。正直、私は留学中にできた他の国の友人というのは限られていると思います。それでも、私はたくさんの国の人と友達になれ、世代もバラバラの人たちと交流することができたと胸を張って言うことができます。辛かったことも視点を変えて動けば、案外うまくいくということを肌で感じました。留学中にあったことすべてが今となってはとてもいい思い出です。あっという間に終わった留学でしたが、私にとっては貴重な経験であり、かけがえのない第二の家族と故郷ができました。これからは、この経験が将来に大きく関わっていくだろうと思います。そのために今は自分のできることを精一杯やって悔いのないようにしていきたいと思います。

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