留学体験レポート

中山 大基 トンプソンリバーズ大学(交換留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2011年8月27日から
2012年5月7日まで
カナダ トンプソンリバーズ大学 交換留学

 英米語学科の中山大基です。私は2011年8月末から約10か月間カナダのトンプソンリバーズ大学に留学をしました。大学自体はカムループスという小さな町にあり、ここで様々な国から来た留学生や現地のカナダ人の学生と過ごしました。

 私自身今まで海外へは旅行すら行ったことがなく、これが人生で初めての海外生活でした。留学前の私は、英語を読むことが比較的得意で、話す聞くが全くできない典型的な日本人英語学習者だったので、正直カナダ到着当初はコミュニュケーションに相当苦労し、自分の英語力の乏しさに苛立ちました。しかし、とにかく周りから日本語の音源を一切絶ち、英語だけを耳に入れるように拘わっていると、徐々に英語が自然と聞き取れ、口から出てくるようになりました。特に、留学後期にいくつかの授業を履修した際、専門外の内容でも聞き取りに全く問題なかったときに、自身の英語力が上がっていることを実感しました。

 勉強面以外でも良い経験をしました。私は寮に住んでいましたがルームメイトのカナダ人とよくコミュニュケーションを取っていました。彼は高校時代アメリカンフットボールをやっていて、日本では割と大きい方だった私が子供に見える程の大男でした。私自身高校時代ラグビーをやっていた事もあり、彼とは話が合い、よく食事をしたり一緒にトレーニングをしたりもしていました。また、一度彼の実家にお邪魔した事があるのですが、そこで初めてカナダの家庭の温かさを知ることができました。人と触れ合う度に、育った環境が全く違う人間同士が、英語という一つの言語を通じてコミュニュケーションを取ることができる事の素晴らしさを再認識しました。

 とにかく留学中の行動は全てが新鮮でした。些細なあいさつ、友達との会話、バスに乗って街での食事や買い物、日本で当たり前のようにしている普段の生活がまるで生まれて初めての経験のように感じ、環境・言語が異なるだけで全く違う自分がそこにいました。

 また約一年間という長期留学は、自分自身を見つめ直す良い機会にもなりました。今まで大学で勉強してきた事、留学先で学んだ事、それを今後にどう生かしたいか、そして自分が本当に進みたい道は何なのか真剣に考えることができ一つの結論に達しました。

 本学で留学を考えている皆さんへ、金銭的な問題もあるので安易に勧める事はできませんが、機会があるのであれば是非留学を考えて欲しいです。留学中はもちろん日本の大学と同じように勉強もしなくてはいけないし、言葉の壁や文化の違いもあり、特に前半は楽しい事ばかりではないかもしれません。しかし、異なる環境の中に飛び込んで、何か一つ目的を持ってそれに向かって努力する事は、きっとそれを終えた後自分にとって大きな自信になると思うし、必ずその経験は、将来何らかの形でプラスになってくれると私は思います。

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