留学体験レポート

片山 実咲 グリフィス大学付属英語学校(認定留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2010年9月6日から
2010年12月17日まで
オーストラリア グリフィス大学付属英語学校 認定留学

 わたしが留学を通して感じたことは、やはり言葉の壁です。わたしは小学校4年生の頃から英語を学び始め、今に至るまで勉強してきたので、英語の文法や語順などはもうとっくに理解していたし、主語に合わせて動詞を活用させるなどあたりまえのようにわかってきたつもりでした。ところが、いざ外国に行き英語話者と話すとなった瞬間、今まであたりまえのようにできていたことができなくなりました。文法が分からなくなったとか、語順を忘れたわけではありません。しかし頭の中でわかっても、いざ頭の中で浮かべた文章を話すとなると文法がごちゃまぜになるのです。また発音が少しでもおかしければ、英語話者には伝わらないということを痛いほど知りました。例えば(f)や(v)といった音は唇を噛まなければ英語話者には絶対に通じません。わたしを含め、多くの日本人はきちんとした英語の発音をしません。なぜなら英語っぽく話すことに恥じらいを感じているからです。わたしも(f)と(v)の発音方法は留学に行く前の大学での講義で習っていたので知っていましたが実践したことはありませんでした。そして留学に行き英語話者と会話をするなかで、こういった音は唇を噛まなければ通じないということを思い知らされました。たかが唇を噛むか噛まないかですが、これが大きな違いを生むということを初めて知りました。留学に行って間もないころのわたしの英語はとてもひどいものだったとわたしのホストファミリーは言っていました。しかしそれにも関わらず、彼らはわたしの英語を熱心に聞き、間違ったとこがあれば直してくれたり、わたしにできるだけ英語を話させようと時間を作ってくれたりしました。最初は自分の英語に自信がなかったため、英語を話すことが怖かったしすごく嫌でした。しかしそれでも失敗を恐れずに話し続ければ英語は絶対に向上するし、自分自身も少し変わった気がします。最初は単語をたよりにホストファミリーの会話をおおまかにしか理解できていなかったのが、いつのまにか会話の細部まで聞こえるようになり、自分の意見を言うことができるようになりました。この留学でわたしは、英語だけでなく自分自身も大きく成長したと胸を張って言えます。

 留学に行けばたくさんのことを学びます。それは英語だけではなく、文化であったり習慣であったり、人間関係であったり。そしてそれを学ぶ上で言葉の壁は絶対にぶつかるものであり、しんどく感じたり悩んだりします。それでも負けずに英語を話し続ければ、伝えたい!!という気持ちがあれば絶対に相手に届きます。言葉が通じなくても、英語が100パーセント理解できなくても、通じ合えるものがあるということです。

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