留学体験レポート

上原 みずき サンディエゴ州立大学(派遣留学)

留学期間 国名 留学先大学名 留学の種別
2008年8月16日から
2009年5月15日まで
アメリカ サンディエゴ州立大学 派遣留学

 この度、約10か月の期間の留学に臨み、10か月という期間をこんなにも短く感じたことはないくらい濃いものにでき、わたしの留学はわたしだけのものに出来た、という満足でいっぱいです。日本を経つ前にてこずった手続きなんて、日本を出る不安なんて、行ってから少しの間かかったホームシックなんて、まるでなんでもなかったことのように、終わったあとの達成感がそれらを掻き消してくれました。

 私にとって海外に出るということが初めてだったので、行く前は長期で行くことをためらっていたのですが、逆にあと10か月しないと帰れないという状況に置いたことで、後はやるだけ、という諦めというか、決心というか、自分の心のなかにやるしかないという気持ちで臨むことが出来たのだと思います。初めて見る世界は、何もかもが大きく感じられて飲み込まれそうでした。行く前のわたしの英語力なんてゼロに近くて、だから行って始めのうちはホストファミリーと筆談するときがあるくらいでした。3か月程度でペラペラだろうなんて思っていたことすら忘れるくらい、ゼロからのスタートでした。しかしそこからは、上がる階段を、自分なりに、自分の出来る最大限の努力、といったら大げさになりますが、それでもやれる限りのことはしたつもりです。たくさん話しかけて、たくさん友達を作って、いろいろなところに出かけて、ホストファミリーにも協力してもらって、授業も積極的に参加しました。やったことを思い返せば、とにかく喋る、ということに思います。喋って喋って喋って...そうするうちに、英語とか日本語とか分けることは少なくなって、英語を話すときに日本語から変換しない、といえば言いすぎですが、日本語が頭のなかに顔を出す頻度も自然と減ったように思います。文法が多少めちゃくちゃでも、喋らなきゃ、分からない。頭の中では分かっているなんて、文章に書けば分かるのだなんていう自分の中の甘えは、留学という大前提を考えたら意味のない言い訳にすぎませんでした。また、英語を学ぶために留学する!と意気込んでいましたが、もちろん英語を軸に、これまで知らなかった様々な国の価値観、国の違いによる英語のイントネーションの違い、笑うツボが近い国まで、色々なこともこの留学から学べたと思います。そこで出来た友達は、本当に新鮮です。また、今までの自分は国が違うとか文化が違うとか、「違う」ということばかりに気がいっていましたが、たくさんの友達が出来るにつれ、どこもそれほど違わないし、むしろ似ている点が多いように今は感じています。

 様々なことを思い返しても、ああしとけばよかった、と思うことは特に見当たりません。この留学で、ようやくわたしの英語力はゼロから1にあがったと思います。これでようやく、基盤が出来たと思います。これからは、1からのスタートです。この10か月で学んだことを活かして、英語を自分の将来の仕事に出来るように頑張りたいです。最後に。何よりも素晴らしい人々との出会いと自分を変えてくれた、私なりの留学ができたことを大変嬉しく思います。

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