外国語学部 高原秀介講師 「アメリカ学会・清水博賞」受賞

 本学外国語学部、高原 秀介(たかはら しゅうすけ)講師の執筆した著書『ウィルソン外交と日本』が「アメリカ学会・清水博賞」を受賞した。同賞はアメリカ学会(※)において、主に若手研究者が最初に発表した研究成果の中から、特に優れた作品数点に贈られているもの。
 発表された著作は、20世紀アメリカ外交に理念的裏づけを与えたウッドロー・ウィルソン政権による対日政策を、アメリカの東アジア政策史の系譜に位置づけながら、4つの重要問題の再検証を通じて、その特質と実態を明らかにしたもの。本書は、本年度に日本で発表されたアメリカ研究の著作として、アメリカ歴史家協会(Organization of AmericanHistorians)への推奨作に選定された。また、アメリカ本国のウッドロー・ウィルソン生誕地財団(Woodrow Wilson Birthplace Foundation)によっても、高く評価されている。
 今回の受賞について高原講師は、「約10年に及ぶ研究の成果が認められ、日本のアメリカ研究をリードするアメリカ学会より、このような大変名誉ある賞をいただけたことを心から喜んでおります。今後もこれを励みにして、研究に取り組みたいと思います。」と感想を述べた。
 なお、授賞式は平成18年度年次大会(南山大学)で行われた。

※ アメリカ学会とは、アメリカ合衆国に関する学術的研究のために結成された全国組織。専攻分野は歴史、思想、文化、教育、外交、日米関係など多岐にわたっている。アメリカ研究のための全国的な学術団体としては我が国唯一の学会である。

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