NTT西日本の方をお招きした講演が実施されました(「情報経済論」)!

新聞記事などの話題も出しながら
講演する村中課長

11月20日(水)「情報経済論」の授業で、NTT西日本・本社経営企画部より村中祐介課長と川野孝太郎氏をお招きし、「情報通信業界の概要及び、NTT西日本を取り巻く環境について」お話しいただきました。

 授業の前半では、通信業界の概要について、村中課長にお話しいただきました。情報通信産業は日本の実質GDPの約10%を占める重要な産業であることや、1985年の民営化から競争化が激しくなり、携帯電話・インターネットの普及や通信速度の高速化の歴史など、この20年余りの激しい変化をわかりやすく解説いただきました。

 特に民営化後の競争の激化に伴い、諸外国と比べても高い情報通信技術を確立し、光ファイバーのコストの廉価性や普及率が著しく高くなったといった説明や、「ソフトバンクは本当にドコモを抜いたのか?」といった身近な話題に受講生は興味深く聴いていました。

 また、「通信の今を支える」「未来を創る」という理念に基づいた、情報通信技術を利用した小豆島における健康福祉増進の取り組みや、スマートホンを利用した西宮ガーデンズでのショッピングセンター利用促進の先進的な取り組みも紹介され、まさに「未来を創る」取り組みの一端に触れることができました。

溌剌とした口調で講演する川野氏

 授業の後半では、川野氏に「デジタル・ディバイド解消に向けた取り組みについて」、具体的な事例を用いながら講演いただきました。
「デジタル・ディバイト」とは「情報格差」のこと。京都府も南北でブロードバンド普及に格差があることの説明があり、そうした格差は地理的要因・人口密度の違いによる採算性にあるとのことです。しかし、情報通信の今を支えるという使命感もあり、国・自治体等との官民一体となって格差是正に向けた取り組みについて、具体的に説明いただきました。情報通信の環境を整備するというだけでなく、そうした格差地域の医療・福祉・教育・産業の振興をにらみながら実施している各取り組みに受講生は、真剣な面持ちで聴いていました。

 授業の最後では質疑応答の時間があり、受講生からも活発な質問が飛び交いました。

 「NTTの顧客獲得の戦略は?」「これからの通信業界はどうなりますか?」「災害時のサービス対応は?」などといった質問に、わかりやすく丁寧にお応えいただきました。

 普段の講義ではなかなか聞けない現場の生の体験談に触れ、受講生にとっては有意義な時間となりました。

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