【西村ゼミ】京都信用保証協会による特別講義を実施

京都信用保証協会による特別講義

 6月15日、西村ゼミでは京都信用保証協会から保証推進室長の木村賢二さんをお招きし、公的保証制度や、政府が行った中小企業支援策のひとつである緊急保証制度について、お話を伺いました。

 事前にお送りした質問を織り込みながらの講義は具体的で、保証先の中小企業をいくつかのグループに分けて、業績の改善が見込めるグループに向けて集中的にコンサルティングによる支援を行っていることや、中小企業にとって実質的な最後の貸し手(保証の引受けを通じて)として、審査を厳しくしすぎることは望ましくないといった、教科書では学べない貴重なお話を伺うことができました。

 お話を伺いながら、被雇用者の7割を雇用している中小企業を存続させることが重要なのは理解できる一方で、公的保証によって資金繰りを数年間助けても最終的には倒産する中小企業が少なくないことや、中小企業向けの保証残高が増えるにつれて事故(資金の回収不能)も増加しており最終的には国民の負担の増大を招くことを考えると、将来の日本を担う世代として、現在の制度のままではいけないとも感じました。国際競争を勝ち抜くことのできる中小企業を育てるために金融は何ができるのか、公的保証に依存するだけでなく、金融機関が高い審査能力で中小企業融資を行えないのかといった問題について、これからさらに学んでいきたいと思います。

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