【岑・田中・福井ゼミ】ISFJ日本政策学生会議で研究成果を発表

 2010年12月11日(土)於:お茶の水女子大学〜12日(日)於:慶應義塾大学において開催された、ISFJ政策フォーラム2010に、本学から岑ゼミ・田中ゼミ・福井ゼミの有志の学生(総勢名)が参加し、全国の国公立・私立大学の学生や、実際の政策立案に携わる官僚やシンクタンク職員などの実務家の方々の前で政策提言を行い、高い評価を得た。

※ISFJ日本政策学生会議とは、学生の提言で未来を創ることを目指して活動する学生主導の非営利政策シンクタンクで、政策シンポジウムや政策フォーラムといった活動を通じて、学生の考えを社会に向けて発信している。そして、その柔軟な考えを多くの人に伝え、広めることで、日本全体へインパクトを与えることを目標としている。

 2010年の政策フォーラムには25大学59研究室が参加。ISFJ自体は6月の第1勉強会に始まり、8月のカンファレンス、10月の中間発表会と合計6カ月ほど続く長丁場の活動である。

 今回も、昨年度に引き続き、発表後実施したアンケートをもとに、今年度ISFJに参加したゼミ生の活動を追った。

  • 経済学部卒業生交流茶話会開催される
  • 経済学部卒業生交流茶話会開催される

ISFJ参加にあたり、準備はどのようにすすめましたか?

  • グループで集まって、資料集め、論文作成、パワーポイント作成を行った。
  • インターネットや先生の助言をもらいながらすすめた。
  • 他のゼミ生とも協力して準備した。
  • 実際に、施設等に訪問して議論し、データを集めた。

 全員でまとまって進めたり、グループに分かれて役割分担したりと、どのゼミも「人と協力して」すすめていた。夏休みや夕方以降も集まって、頑張って作成している姿は、事務室からもうかがえた。

 実際に施設に訪問したり、また準備に1年かけたというアンケートもあったりと、ISFJにかける本気度が伝わってきた。

ISFJに参加して、学んだことや身についたことはありますか?

  • チームワークの大切さを学んだ
  • 文章力・構成力が身についた
  • プレゼンテーション能力が身についた
  • PDCAサイクル(計画を立てる・行動する・評価する・改善する)を繰り返して、評価や懸賞を行って次に繋ぐことができるようになった。

 最も多かった答えは「チームワークの大切さが身についたこと」だった。社会にでても、チームで計画し、行動し、振り返り、改善し、また計画するということは当たり前になる。これを大学生のうちから経験できるのはきっと将来にプラスになるはずだ。

 また、ゼミ内の絆も深まり、今後のゼミ活動にもプラスになるはずである。

ISFJに参加した経験を、今後どのように活かしていきたいですか?

  • 協調性や計画性をこれからの生活に活かしたい
  • 意識を高めて、一つ一つの作業にこだわりをもつことをこれからの生活に活かしたい
  • 積極的に自分の意見を言うこと。しかし他人の意見もしっかりと聞くことを心掛けたい
  • プレゼンテーションや、就職活動の時など、「何が重要なのか」を考えるようにしたい

 今回の経験をとりあえず目の前に迫っている「就職活動」に活かしたいとの答えが目立った。今般就職活動が激化する中、この「ISFJ」に参加したことを武器にもてることは、それだけ引き出しが増えることになり、有利といえるのではないだろうか。もちろん、就職活動だけではなく、日常生活においても、「論理的に考える」、「わかりやすく伝える」ことを意識するようになるなど、活かせることは多い。

ISFJに参加した一番の思い出は何でしょうか?

  • 一つのことに向かって、みんなで取り組んだこと
  • 夜遅くまで残って論文を作成したこと
  • 発表当日、ゲストの方から、高い評価をもらったこと
  • 終わった時の達成感
  • 全てが終わってから、このゼミでよかったと感じた

 夜遅くまで残って論文を作成し、アルバイトや遊び等々中々自由な時間がとれない苦しみ、締め切り前の切迫感。辛い時期を頑張ったからこその達成感は計り知れないものがあったようで、多くの学生が、「達成感」があったと記入していた。奮闘の結果、残念ながら賞は取れなかったものの、賞よりもむしろ「達成感」を得たことの喜びの方が大きかったようである。ただなんとなく過ごす日常では決して得られない貴重な「経験」である。

後輩の経済学部生にメッセージをお願いします。

  • 様々な困難があるかと思いますが、論文を完成させたときは本当にうれしいです。
  • 大学で何を学んだかと聞かれたとき、胸をはってISFJのことを言えます。厳しいとは思いますが、身に付くスキルや得る経験値は大きいのでぜひ参加してください。
  • 決して簡単なことではないし、辛いこともたくさんあるかと思いますが、学生の間にしかできない、一生に一度の経験から得られるものは想像以上のものだと思うので、頑張ってください。
  • 自分の成長につながるいい機会です。ぜひ挑戦してください。
  • 友人と真剣に意見を交わす場面というものは、学生生活の間でも数少ない貴重な経験です。
  • 間違っているかもしれないと思うことでも、発言・実行することのより、思わぬプラスの結果を生むかもしれません。後悔だけしないように、自信を持ってやってください。
  • 優秀論文をもらって、「京都産業大学」の名を全国にとどろかせてください。

 「しんどいが得るものは大きい」というメッセージが非常に多かった。これがISFJのすべてだろう。先にも述べたように、大学の授業、部活動、アルバイトなどの合間をぬって、ISFJの勉強、論文作成。提出間際には、10時間ほどパソコンとにらめっこする日々が続き、徹夜した日も。異なる価値観からの意見の対立もあったようで、決して楽な取組みではなかったはずである。だからこそ得るもの、学ぶものは多かった。論文の作成方法、プレゼンテーション方法、自分で考えること、協調性、計画性…。すべて今後社会にでていく上で必要になるものばかりである。なにより、「自分は大学時代『これをした!』」という自信がもてることは、人生においての貴重な財産になるのではないだろうか。

 自分の成長に、自分の勉強に、「形」として残る思い出作りに。後輩のみなさんもISFJへ参加してみてはいかがだろうか。

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