貝塚啓明先生が特別に講義をされました。
今年4月より本学経済学部の客員教授となられた貝塚啓明先生が、平成19年6月14日(木)4限5407教室にて特別に講義された。
講義は、「経済理論と財政学」と題し、経済理論の展開から今日の政府の行動における財政学の位置などをわかりやすく説明された。
とくに、財政学については、次の点を強調された。

- 19世紀のドイツで、経費膨張の傾向を法則として主張したアドルフ・ワグナーは、私経済に対して公経済が優越的地位にあり財政学は経済学とほぼ同格にとらえられていた。
- 租税論においては、古くから、能力説と利益説の見方が並立していた。
- 現在の財政学は、経済理論の応用分野として位置づけられ、政府の行動をも説明しようとする公共選択の視点も重要視されてきている。