結果分析・改善計画(平成25年度 春学期)

1.結果の総評

 この調査結果は、各教員が担当する主な講義科目(全40科目)と導入教育科目である「入門セミナーA」の22クラス、および「ミクロ経済学入門A」および「マクロ経済学入門A」を対象に実施された2013年春学期の学習実感調査(Bアンケート)について分析し、まとめたものである。アンケート結果から、昨年度に引き続き、(a) 入門セミナーの満足度は高く、経済学部の導入科目として十分な意義は持っていること (b)講義科目については出席率が依然として十分でなく、満足度のバラツキがあり、今後、継続して分析調査をする必要があることが示された。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

  1. 入門セミナーAの出席率は80%以上出席した学生が全体の7割近く、一般に出席率は高いが、講義科目の出席率はそれを大きく下回る。
  2. 入門セミナーAは学力別クラス編成であるが、その何れのクラスでも成長を実感し、学びの面白さを感じている受講生の比率が高い。しかし、昨年同様、少数ながら成長の実感や学びの面白さを得られないクラスもあり、依然として、原因の検討が必要である。
  3. 入門セミナーの学力別編成のあり方の検討、および、演習と学びの面白さとの両立が、さらに導入教育の有効性を高めるための課題である。
  4. 講義科目についても、成長の実感や学びの面白さに関する評価のバラツキが大きい。高評価の講義を参考にして、講義科目の魅力を高める必要がある。

3.2の各項目についての改善計画

 2013年度の秋学期から、来年度にかけて、授業改善のために、以下のような取り組みを行う

  1. 出席率や満足度の高い科目の授業の担当者から、事前学習や事後学習、授業中の課題提出など、「受講生に主体性を持って授業に取り組んでもらう」工夫について学ぶ。
  2. 入門セミナーの授業目的や、最低限取り組むべき演習課題など、教員間の合意形成に取り組む。
  3. 入門セミナーで1限の理解を深めるための演習だけでなく、経済学への興味を持ってもらうための工夫について情報交換を行い、各教員の授業改善に役立てる。
  4. 講義科目の魅力を高めることは、学部魅力を高めるために欠かせない重要な課題である。 導入科目の充実に目途がついてきた現在、2014年度に向けて、アンケート調査の項目改善をはじめとして、取り組みを本格化させる。
PAGE TOP