コンピュータ理工学部 自動収録・配信が可能な「講義収録システム」運用を開始

京都産業大学コンピュータ理工学部では、学部教員が開発・構築した自動講義収録システム「LecRec」を導入し、そのシステムでは学部学生が開発した“カメラが先生を追いかける”ソフトウエアが活用されています。

 京都産業大学コンピュータ理工学部では、学部教員が開発・構築した自動講義収録システム「LecRec」を導入しました。本システムにより、受講生は、欠席した授業の補充学習、或いは、授業理解を深めるための反復学習として、学内はもちろん自宅からでも何時でも何度でも授業映像を視聴することが出来ます。また、このシステムでは学部学生が卒業研究の成果として開発した“カメラが先生を追いかける”ソフトウエアを活用しています。

講義収録システム「LecRec」について

 「LecRec(Lecture Recorder)」と愛称をつけられた本講義収録システムでは、教室のプロジェクター映像、黒板への板書映像、マイク音声を自動収録した映像/音声について、学内ネットワーク/インターネットへオンデマンド配信を行います。カスタマイズした専用ビデオカメラが据え付けられた学内5か所の教室で利用が可能となっており、2013年度春学期には、コンピュータ理工学部の専門講義科目をほぼ網羅する18科目にてシステム運用を行っています。

 本システムは米国Echo360社が開発した商用システムEchoSystem 4.0をベースに、大本 英徹教授(コンピュータ理工学部)が中心となって構築したもので、さらに、教壇上の教員をズームインして撮影し、板書のため移動した際にも教員が中央に映り続けるようカメラが自動追尾するサブシステムを独自に開発して追加しています。この自動追尾する仕組みは、2012年3月に卒業したコンピュータ理工学部生が卒業研究として開発したプログラムが基になっています。

 また、受講生は当該科目が本学学習支援システムmoodle上に開設している講義資料ページを介して、当該科目の収録映像にアクセスするようになっており、学内はもちろん自宅からでも何度でも繰り返し視聴することが可能です。

運用・今後の展開について

 現在は、病気等の理由によって当該授業を欠席した場合の補充学習、及び、学習内容の定着を図る反復学習(復習)などを目的として、受講生が講義収録映像音声を学内や自宅から何時でも繰り返し視聴できることを目的として運用しています。

 今後は、本システムの活用を促進することで、授業改善や相互評価に繋げる(FD活動の推進)など、全学的な発展に繋がるよう効果的な運用を検討してゆきます。

LecRec(Lecture Recorder)

導入 2012年1月
本格運用開始 2013年4月
内容 教室プロジェクターに投影された映像、教室スピーカーからの出力音声、
黒板への板書映像(板書中の教員を自動追尾撮影)の自動収録・オンデマンド配信
開発 Echo System 4.0 (米国 Echo360社)をベースに大本英徹コンピュータ理工学部教授が開発
導入教室 1号館104教室・105教室、10号館10201教室、14号館 14102教室・14103教室

配信イメージ画像

配信イメージ画像
PAGE TOP