- HOME
- 学部・大学院
- コンピュータ理工学部
- HEADLINE NEWS一覧
- 第8回 デジタル・コンテンツ・コンテスト実施
第8回 デジタル・コンテンツ・コンテスト実施
コンピュータ理工学部主催の第8回デジタルコンテンツコンテストが実施され、今回は、7作品あった応募の中で、最優秀賞1作品、佳作3作品を表彰しました。
第8回 デジタル・コンテンツ・コンテスト結果
最優秀賞(1作品)

「京都府立鴨沂高等学校図書館システム」(Webアプリ作品)
宮崎 雅文(コンピュータ理工学部)
佳作(3作品)

「The 11th Subscription Concert」(映像作品)
余傳 泰志
(法学部 法律学科)

「butterfly」(映像作品)
早川 聖朋
(経営学部 経営学科)

「Badopon」(iPhoneゲーム作品)
伴野 貴之
(工学研究科 情報通信工学専攻)
各作品の講評
最優秀「京都府立鴨沂高等学校図書館システム」(Webアプリ作品)
AO入試応募作品を発展させたシステム作品であるが、実際に運用しているシステムであるうえ、ユーザの声をフィードバックし、機能追加と共にドキュメンテーションをより充実させている点でまず評価が高いです。また、開発日誌となる資料によって、日常的な取り組みを垣間見ることができ、作品制作(ソフトウェア開発)に対する努力の大きさも評価できる点で最優秀と判断されました。ただ、ソフトウェア開発としての質の高さや工夫のしどころなどはまだまだこれから伸びる余地がある作品であることもコメントとしては出ていましたので、今後はそのような点での向上も期待します。
佳作「The 11th Subscription Concert」(映像作品)
コンサート風景や出演者のステージ前後の様子など、2時間近くにも及ぶ大作で、コンサートの楽しさが伝わってくる点や、Blu-ray Discの作品である点などが評価できます。ただ、ビデオ編集は手慣れていて内容はよくまとまっていても、演奏風景を幾つかの定点で撮影したものを切り替えつつ進行していくだけで、演奏風景の作品としては編集処理をもっとうまく行って映像としてのメリハリをもっとつけるべきという意見も出ていました。また撮影に用いたカメラの性能や撮影時の設定などがまちまちで、カットが変わる度に映像の見栄えががらっと変化してしまう点もビデオ作品としては惜しいところです。これらの意見から、部活の記念映像作品としては充分よくできているが、応募作品として第三者が見る映像作品という観点ではもう少し後処理の制作に突っ込んで欲しかった、ということで佳作と判断されました。
佳作「butterfly」(映像作品)
サウンド(音楽)制作とCGによる映像制作との両方を行っている映像作品であり、使っている機材やソフトウェアのレベル、制作技量からして結構質の高い作品であること、アンビエントな作風や作品コンセプトが評価されました。ただ、グリッチのサウンドエフェクトの使い方は聴く者によって好みが分かれる点や、映像の変化が少々単調に感じられて作品時間が変に長く思えてしまる点などもあり、じっと見て聴く作品としては善し悪しの判断が大きく分かれるところでした。そういった点で佳作と判断されました。
佳作「Badopon」(iPhoneゲーム作品)
iPhoneっぽい小粒なゲームとして、暇潰しに充分遊べて楽しめる作品である点、プログラミングに手慣れていて短期間で作成できている点が評価されました。ただ、ゲーム内容に慣れてくるとすぐに飽きそうなところや、ゲームの進展に応じた作り込みの少なさなど、時間をかければもっと完成度が上がる作品であろうことが予想できる、という点で佳作と判断されました。
総評
今回のコンテストでは、応募作品が7点ありました。ポスターや広告など紙媒体で応募してきてくれた作品もあり、これまでとは違う作品形態のものも登場して、審査側としては新鮮味もありました。そのような中で、優秀賞の該当作品はなかったものの、今回は最優秀賞に選ばれた作品が1点と、佳作3点が入賞という結果になりました。最優秀は作品制作への投入時間やその努力内容と作品としての実績などが主に評価されています。ソフトウェア開発が絡む作品には、そのソースコードの出来や工夫点、オリジナリティなども評価ポイントとして挙がりますので、今後、それらの点を主張する作品の応募が増えることを期待します。それから佳作3作品については、記録映像作品やアート作品、ゲーム作品など種別の違う作品が並んでいて応募される作品のバラエティの広さを反映した結果になっていると言えます。今後も幅広く、作風も様々なものが数多く応募されることを願っています。最後に、応募してくれた学生達に感謝します。