結果分析・改善計画(平成24年度 秋学期)

1.結果の総評

 TAや補助員の有用性を問うた設問10において、TAを用いた基礎プログラミング演習、発展プログラミング演習、学生実験では、平均して74%が肯定的回答で否定的回答は4.8%である。学部生の補助員を用いた基礎セミナー、実践Webアプリケーション、分散処理システム、プログラミング言語では、平均して67.5%が肯定的回答で否定的回答は9.8%である。
 授業に対する満足度や理解度に関しては、肯定的回答が各々66%と51%で否定的回答が7%と12%であり、概ね問題無いと考えられるが、自宅学習については、25%が否定的回答であり学習の習慣がついていないと考えられる。
 教員が実施している小テストやレポート課題に関しては肯定的受け止めが多い。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

 授業の形態に依存する面もあると考えられるが、TAをつけた授業と補助員をつけた授業とでは、TAや補助員の有用性を問うた設問10で、TAを用いた授業の方が良い結果が得られており、授業の内容に踏み込んだサポートを行わせるには、補助員ではなくTAの方が有用であることを示唆していると考えられる。また、TAを用いた基礎プログラミング演習、発展プログラミング演習、学生実験では、授業の良かった点としてTAの存在が記載されている一方で、授業の改善すべき点として、TAの数を増やしてほしいとの要望が上がっている。
 教員が小テストやレポート課題を課すなどの工夫に関して肯定的に受け止められているが、そのことが必ずしも自宅学習の増加につながっていないようにも思われる。

3.2の各項目についての改善計画

 プログラミング演習や学生実験では、学生の理解度を上げるために個別対応が必要なケースが多い。これらの科目は必修科目であり、本学部における教育の質保証の根幹をなすものである。授業時間外に、修学サポートとして「寺子屋」を開設し、学生からの質問への対応や学習方法などに対するアドバイスを行ってきているが、授業時間中に極め細やかに対応するためにはTAの増員や実験演習助手の雇用も検討する必要があると考えられる。
 学習の習慣をつけさせるために、平成25年度より基礎セミナーにおいて毎週レポート提出を課し、その評価を学生にフィードバックするとともに、出来の悪いレポートに関しては再提出させる計画である。

4.備考

 TAや補助員が付いている場合にのみ回答するように求めた設問10に対して、TAや補助員がついていない科目34科目の内25科目について設問10に対する回答があった。これらの科目に対する回答者(80%以上出席者)の内11.3%が設問10に回答しており、他の設問に対しても学生がどの程度真面目に回答しているが疑問が残る。
 なお、今回の解析は80%以上の出席者の回答を中心に行っている。

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