結果分析・改善計画(平成23年度 秋学期)

1.結果の総評

 集計したデータを元に、実験・演習科目とそれ以外に分けて分析を行った所、実験・演習科目は興味の喚起、自己の成長、満足度(設問3,4,5)ともに高いことが分かった。講義科目では、時々小テストを行うことなど、教員の熱心な取り組みに対する肯定的な意見が多く見られた。
 また、学年が進むにつれて満足度が上昇する傾向が見られる。これは、下の学年では基礎的な内容の科目が中心であるのに対し、上の学年になるに従って学生自身が興味を持つ科目を選択できるようになることと関係があると思われる。

2.授業アンケートにみられる本学部授業の課題

  1. シラバスを読んでいる割合は3年生でも75%であり、決して高いとは言えない。基礎的な内容の講義が、専門科目にどのようにつながって行くのかを、学生が把握していない可能性がある。
  2. 学年が上がるにつれて科目に対する満足度が上昇する傾向にあることは、基礎的な科目の履修を踏まえて、高度な内容の理解につながっていると考えることができる。ただし逆に、1、2年生の基礎的な内容にあまり学習意欲を持てないということも意味している可能性がある。

3.2の各項目についての改善計画

  1. 学生にシラバスを読むように促すと同時に、どの科目がどのような専門領域に関連しているのかといった情報を学生に与えられるようにする。具体的には、1年生の必修授業である「基礎セミナーA・B」の時間を使って、科目間のつながりや専門領域に関する説明を行う。また、カリキュラムマップを整理し、いつでも参照できるように公開することを目指す。
  2. 数学やプログラミングなどの科目は、自分で理解する努力をしなければ学習目標を達成することができない。本学部ではこれまでも、修学サポートのための「寺子屋」を開設し、学生からの質問への対応や学習方法などに対するアドバイスを行ってきている。今後はより多くの学生が積極的に寺子屋を利用するよう、一層力を入れて働きかけを行う。
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