経営学部 中野智世准教授が、
ドイツ ダルムシュタット工科大学より博士号を授与

 中野智世准教授がドイツ連邦共和国のダルムシュタット工科大学より博士号を授与された。授与の対象となった博士論文のタイトルは『Familienfursorge zwischen Sozialburokratie und persunlicher Hilfe. Fursorgepraxis in der Weimarer Republik, dargestellt am Beispiel der Dusseldorfer Familienfursorge. 』(『福祉行政と対人援助の間で。ヴァイマル共和国期におけるデュッセルドルフ市の家族ソーシャルワークを例として』)であり、先ごろ、その論文に若干の加筆を施した著書『Familienfursorge in der Weimarer Republik. Das Beispiel Dusseldorf.』(『ヴァイマル共和国期における家族ソーシャルワーク。デュッセルドルフを例として』)もドイツで出版され、内外の研究者から高い評価を受けている。

 論文および著書の概要は、「昨年の秋以来、しばしば『100年に一度の金融危機』というフレーズが聞かれます。まさにその100年前、アメリカと並んで大きな危機に陥ったのがドイツでした。第一次世界大戦の体験から、ドイツでは、福祉国家をめざして様々なセーフティネットの制度化がすすんでいました。しかし、ようやく戦禍が癒えたところで世界恐慌に襲われます。本書は、ある町の福祉の現場から、激動の時代を生きた人々の暮らしをたどってみたものです。」(本人談)とのことである。

 著書は、近日中に本学図書館にも寄贈され、一般の閲覧も可能となる。

PAGE TOP