結果分析・授業計画/改善に向けての取り組み(平成26年度 春学期)

1.結果の総評

 経営学部では1年生向けの「イントロダクトリー科目」および「イントロダクトリー科目以外の講義科目」についてアンケート調査を行った。設問7「総合的に見てこの科目の履修に満足している」の学部平均(出席回数80%以上を対象)において、イントロ科目では4.05(昨年同期4.06)、イントロ科目以外の講義科目では4.02(同、4.05)であり、満足できる調査結果となった。特にイントロ科目で学生の満足度が高いことは、一昨年度より初年次教育に重点を置く経営学部の取り組みの成果の表れと評価できると同時に、引き続き拡大していく予定である。しかし、事前事後学習の必要性に関する設問については3.29で、他の項目に比べてやや低い数値で改善の余地があると思われる。

2.調査結果にみられる本学部授業の課題

(1) イントロ科目およびイントロ科目以外の講義科目の共通課題

  • 「身に付く力」が実感できたかという設問においては、全学の平均をやや上回る水準で昨年より改善された結果であるものの、「準備学習が必要になった」(設問5)に関しては3.29(イントロ科目)、3.39(イントロ科目以外)であり、他の項目に比べてやや低く、改善の余地がある。

(2) イントロ科目の課題

  • 受講するにあたり「シラバスを読んだ」3.81(全学平均4.13、昨年平均3.59)、「シラバスを参考にした」3.75(同、3.88、同3.72 )と昨年より少し改善もしくは横ばいの数字であるものの、何れも全学平均を下回っていること。
  • 設問6「企業や社会とのつながりを意識」しながら受講できたとの回答が3.93(昨年3.88)であったこと。昨年より改善された数字ではあるものの、実学重視の経営学部としては更なる向上を図りたい。

3.2の各項目についての改善計画

上記2-(1)について

  • 本アンケートの趣旨を再確認するとともに、教育改革に対する教員のモチベーション向上に努めたい。同時に、シラバスを用いて事前事後学習への取り組みについて授業時間を通じて促せるような授業形態の模索を行いたい。

上記2-(2)について

  • 講義内容を事前に把握せずに受講するとニーズのミスマッチが発生し、講義に対する不満足要因になりやすい。このことを避けるために、入学時のオリエンテーションにおいてシラバスの重要性を説くとともに、初回授業でシラバスの内容を十分に説明するように心がける。また、引き続き、低学年での教育の質向上のために取り組む。

改善に向けての取組(イントロダクトリー教育における教育の質保証)

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