Vol.090 空手道部 大西 英輝さんインタビュー

空手のプレミアリーグ沖縄2015男子組手60kg級で
世界一に輝いた大西 英輝さん(法・3年次)にお話を伺いました。

空手プレミアリーグ沖縄2015男子組手60kg級優勝おめでとうございます。プレミアリーグとはどんな大会なのですか?

大西 英輝さん(法・3年次)
「空手プレミアリーグ」という大会は、世界各地を転戦し、各大会の順位により選手ごとにポイントがつきます。最終的には、そのポイント数で世界でのランキングが決定します。世界でも注目度の高い大会で、優勝すれば周囲から今後の活躍を期待されます。

組手とはどんな競技なのですか?

空手には、「組手」と「形」という種目があり、私は「組手」の選手として出場しています。「組手」は、突き・打ち・蹴り・受けなど、全身を用いて戦いますが、実は相手を倒すのではなく寸止めで行う競技です。技が有効だと判断された場合、ポイントが付きます。1試合3分間のなかでより多くのポイントを取ったほうが勝ちになります。

日本代表にはどのように選出されたのですか?

前年度の近畿地区などの大会で勝ち上がり、全国大会に出場した中から上位3~4人が候補者となります。最終的には4月に行われる日本代表選考会に参加し決定します。しかし、日本代表のメンバーに選ばれても、世界大会に出られるのは各階級1人なので、そこから年5回の合宿でランク付けを行い、トップの選手だけが世界大会に日本代表として出場できます。

日本代表として心掛けていることは何かありますか?

代表チームの中でも若手だったので、国を背負っているという重圧感はあまりありませんでしたが、代表として恥ずかしくない試合をしようと心掛けました。

得意な技や持ち味は?

蹴り技とスピードが持ち味です。他にも相手の動きを読んで、先に出て前で仕留める駆け引きが得意です。

そのような駆け引きはどのようにして身に付けたのですか?

高校時代の経験が大きいと思います。出身校である浪速高校は空手の強豪校として知られています。部員約80人なかで、試合に出られるのはたった5人という高い競争率でした。競争に勝つため、真面目に練習に取り組むだけでなく、常に「どうしたら勝てるのか?」と考え様々な工夫をしました。その経験があり、強くなれたのだと思います。

今年度、本学 空手道部では主将になられました。自分のなかに変化はありましたか?

以前は、自分のことを中心に考えていたと思いますが、主将になって以来、周りが見えるようになって、後輩などにアドバイスするようになりました。クラブとしてどのようにした方が良いのか?みんなが強くなるためには、どのようなメニューを組めば良いのか?と考えています。態度で示そうと思い、キツイと感じる練習も率先して取り組むようになりました。
写真上段中央:大西英輝さん
写真右:大西英輝さん

キャプテンとしての今年度の抱負を教えてください。

試合では必ず結果を出し、練習では誰よりも頑張る。常に強い存在でありたいです。
また、具体的には全日本大学空手道選手権大会で優勝したいです。本学は過去に3回日本一になっていますが、昨年は惜しくも準優勝でした。準優勝が続いているので、今年こそは4回目の日本一を手にしたいです。

—個人としての抱負も教えてください。

一昨年は、世界チャンピオンに負けてしまいました。雪辱を果たそうと臨んだプレミアリーグでは、前回負けた世界チャンピオンが出場していない中での優勝となりました。10月にオーストリアで行われる世界選手権には出場する予定だと聞いているので、必ずリベンジして優勝したいです。

高校時代から第一線で活躍している大西選手のひたむきな姿には学ぶべきところが多くありました。今後も世界で活躍する姿に目が離せません。

(2016.06.01)【記事:体育会本部編集局 石丸 一真さん(法・2年次)】

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