Vol.088 自転車競技部 中井 路雅さん・間瀬 勇毅さんインタビュー

今年度、「日本オリンピック委員会オリンピック強化指定選手」に
認定された自転車競技部のお二人にお話を伺いました。

オリンピック強化指定選手の認定おめでとうございます。どのような方法で選考されたのですか?

中井 路雅さん(経営・3年次)・間瀬 勇毅さん(経済・3年次)
6月に行われた「全日本自転車競技選手権大会ロードレース」で各部門6位以内に入った人が選考対象となりました。(中井さん:U23 優勝/間瀬さん:U23 5位) その選手たちが選考合宿に参加し、様々な検査や実技試験を受けました。

どのような検査、課題があったのですか?

全身の精密検査を受けました。虫歯などの検査から最大酸素摂取量などの基礎体力の測定までありました。その他、実際にロードを走ったりもしました。

強化指定選手に選ばれた場合、どのようなことがあるのですか?

定期的に合宿が行われたり、海外の試合に遠征する選手として選抜されたりします。

選考合宿に参加してみて、感じたことはありますか?

間瀬)僕は、今まで一流の選手と一緒に合宿した経験がなく、いろんな話を聞くことができて刺激がありました。

中井)選抜されている選手のレベルは高く、なかには既に自転車競技の本場であるヨーロッパで活動している人もいます。その人たちから、今まで考えたこともないような技術を得ることができました。

例えば?

日本では、比較的横風が吹くことは少なく、向かい風の対策を練るのが普通です。
ヨーロッパでは横風対策や環境に合わせて隊形を組む作戦が優れており、新しい観点を知る事ができました。
全日本ロードレース選手権大会U23で優勝した中井路雅さん

お二人が強化対象選手に選ばれたことにより、本学の自転車競技部に影響はありましたか?

中井・間瀬)やはり影響はあり、チームとしての希望も持てるようになったと思います。
合宿などに参加して、レベルの高い意識や練習内容などに触れることによって、自分たちが変わってきています。また、その情報をクラブにフィードバックすることで、いずれクラブ全体の意識や常識が変わりレベルが上がると思っています。

今年度、急成長された気がしますが、何かきっかけはありましたか?

中井)現在、プロで活躍されている吉岡 直哉さん(2014年法学部卒)、木村 圭佑さん(2014年経営学部卒)が卒業されてから、なかなか結果が出ず、チームに少し諦めムードが漂うことがありました。頼りにしている4年次生の先輩も就職活動などで不在が続くなか、このままでいいのかな?と思い、自分たちでできることを考えてトレーニングした結果が出た気がします。また、プロになられたお二人から、トレーニング法なども伝授していただき、とても役に立ちました。
本学自転車競技部のみなさん

チーム内でミーティングをされたんですか?

間瀬)特にはしていませんが、きっと同じことを考えていたと思います。

自分自身で感じる「選手としての長所と短所」を教えてください。

全日本学生トラック選手権大会 男子スクラッチで優勝した間瀬 勇毅さん

中井)長所は…「とび抜けて得意なことがない」ということです。ある程度、どんな場面でも対応できるところが強みです。短所は…同じく「とび抜けて得意なことがない」ということです。もっと上のレベルや最後の一人に残って行くためには、ここだけは誰にも負けない!という部分がないと勝負していけないと実感しています。「万遍に」というレベルを脱皮しなければと思っています。

間瀬)僕も同じく、長所、短所ともに全てをそこそここなせることです。でも、さらに上を目指す時が来ました。

2人)オールマイティに対応できるということは、本学の自転車競技部の特徴でもあると思います。

これからの目標をお聞かせください。

間瀬)大学を卒業後は、普通に働きながら選手を続ける予定です。働きながらでも全日本選手権で優勝した方もいらっしゃるので、両立できるよう頑張ります!

中井)先日、自転車競技のプロチームと契約をしました。意識や実力の違いを思い知りました。これから、しっかり身体を作りパワーをつけて、プロの方とも勝負できるようになりたいと思っています。そして、卒業後もプロとして契約し続けられるよう活躍したいです。


自信がついた明るい表情でインタビューに答えてくれました。
以前の優しい雰囲気は残しながらも、自己分析をする表情、先の事を語る口調は、キリッとして大人っぽい印象を受けました。大学最後の年を迎える次年度は、彼らの更なる飛躍を期待できそうです。みなさん、応援よろしくお願いします。

(2016.03.15)

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