Vol.082 男子ラクロス部 難波 宏貴さんインタビュー

「2015 APLU Asia Pacific Lacrosse Championship」に
U22日本代表として出場し優勝を果たした男子ラクロス部の
難波 宏貴さんにお話しを伺いました。

難波 宏貴さん(経営・3年次)
7月4日(木)~11日(土)、タイ・バンコクで行われた「2015 APLU Asia Pacific Lacrosse Championship」でU22日本代表チームが3連覇を果たしました。今大会は、2年に1度開催される大会で、ラクロスの強豪国オーストラリアをはじめ、アジアを中心にたくさんの国が参加する大きな大会です。
本学の男子ラクロス部から難波 宏貴さんが日本代表に選抜され、全試合に出場し、優勝に貢献しました。

先ほど(7月22日)、大城学長の表敬訪問が終わったところですが感想は?

とても緊張しました。

どんなお話をされましたか?

緊張していたので、あまり自分からは話すことができませんでした。 大城学長は、スポーツがお好きなようで、選手の体格の話や、応援、強豪校の話など、話題が豊富でした。 ラクロスは、相手の選手とぶつかったりすることも多く、激しいスポーツなので、ラグビーやアメリカンフットボールの選手のようにがっちりとした体格の学生が来ると想像されていたようです。私の体格が華奢だと驚いておられました。

体重コントロールなどはされているのですか?

一応、増やそうと思っています。これでも、春に比べると5㎏ほど増えました。(現在、182cm、78kg) もともと、食事の量は多い方ですが太りにくい体質で、摂取量を増やしたのではなく、ウエイトトレーニングを増やしたり、タイミングを計ってトレーニング後にプロテインを飲んだり工夫をしたので、増やすことが出来ました。

ラクロス選手は、体重が重い方が良いのですか?

単に体重だけが必要なわけではありません。
しかし、日本代表選考合宿に参加してみると、みんなパワーがあり、相手の当たりに負けていると感じました。最低でも日本代表に選ばれる事、また、その先には海外の選手と戦うことを目指すためには、もっと強い身体を作らなければならないと感じました。
左から大城学長・難波さん・坂井部長
全日本インカレ ハンマー投げ3位

やはり、日本代表のメンバーのレベルは高かったのですか?

男子ラクロスは、関西に比べ関東の方がレベルが高く、初めは自分らしいプレーができませんでした。 一応、ディフェンスとオフェンスに分かれていますが、関東勢はディフェンスの選手がオフェンスに参加して得点することもありますし、関西では経験しないプレースタイルを多く見ることができました。 また、本学は砂のグラウンドで練習していますが、人工芝の所が増えています。芝に慣れないと、脚の疲れひどいうえ、砂のついていないボールの扱い方の違いなど、戸惑うことが多々ありました。
関西では、それなりに活躍していたつもりだったので、うまくいかないこと尽くめでショックでした。

遠征の直前に、補欠から正メンバーになれた理由は?

先ほどもお話したように、初めは、プレースタイルの違いや、慣れないメンバーの中で、なかなか自分らしく取り組めませんでした。
このままでは悔いが残ると思い、まわりの選手に話しかけ、自分の希望を伝えるようにしました。積極的にコミュニケーションを取り、うまく連携できるようになった頃から、自分の望むプレーができるようになってきましたし、自信が出てきてどんどん成長していくことが出来ました。それを評価していただいたのだと思います。5月の大阪で行われたトライアルゲームで、地元開催なのに出場の機会に恵まれず悔しい思いをした分、本番で全試合出場できた時は、本当に諦めずに頑張ってきて良かったと思いました。

ほかには?

約2週間に1度の合宿(練習会)が、14回組まれました。
レベルの高い選手と一緒に過ごすことで、毎回、自分の足りないところ、課題を見つけて帰ることができました。とにかく、次の合宿(練習会)までに、その課題を少しでも克服し成長しておきたいと思っていたので、映像で研究したり、苦手な部分を繰り返し練習したりして、出来るだけ理想に近づけるように取り組みました。
今思うと、2週間というスパンは、次の目標に向かって努力し進歩が実感できる日数でもあり、気持ちが緩むほどの余裕もない、丁度良い期間だったのではないかと思います。

日本代表を目指したきっかけは?

ラクロスを始めた当初から「日本代表」になりたいと思っていました。
高校までは、野球をやっていました。
大学入学後、スポーツは続けたいと思っていた時に、先輩から勧誘されました。本学の先輩で、日本代表として国際大会で優勝した人(2012年卒 竹端 信仁さん・大塚 慎太郎さん)がいると聞いて、「自分も日本代表になりたい!」と思いました。
勉強、スポーツ以外にもやりたいと思っていたことがあったので、時間的にも体力的にもきついと思いましたが、迷いはありませんでした。

実際に日本代表になってみて、変わったことはありますか?

レベルの高い人たちと一緒にプレーし、新しい事に挑戦できたので、選手としての引き出しが多くなったと思います。 また、自分で1番変わったと感じるのは、その人の立場に立って考えられるようになったことです。
チームの中では「補欠」という立場になってしまい、自分の思うようなプレーも出来なかったので、どうしても遠慮があるというか、自信が持てない時期がありました。今までは、チームの中で引け目を感じることがあまりなかったので、初めての経験だと思います。
それまでにない感情を持ち、他の人を思いやることが出来るようになりました。
本学のチームに帰ってきても、まわりを見て雰囲気が良くなるよう声かけをするようになりました。

例えば?

上の立場から見ると、「何故出来ない?」と腹が立つ時でも、本人は一生懸命やっている場合がありますし、うまく出来ない自分を責めている場合があるということが分かりました。誰かが注意をした場合は、しつこく重ねて言わず、気持ちの切り替えができる空気作りを心掛けています。そして、どんな立場の選手でも、委縮せず積極的に取り組める環境を作っていきたいと思います。

貴重な体験をされて、これからどのような目標をお持ちですか?

本学のラクロス部は、昨年、もう少しのところで関西制覇を逃してしまいました。
今年は、とにかく関西学生リーグで優勝して「全国大会」に出場したいです。
良い意味で「日本代表のプライド」を持って、みんなを引っ張っていきたいと思います。

ひと言、ひと言、じっくり考えてお話されている姿が印象的でした。今回の経験は、難波さんにとってラクロスだけでなく、人間としても大きく成長できる機会だったことが伺えます。
秋から始まる関西学生リーグ戦に期待しましょう!

(2015.09.28)

PAGE TOP