Vol.081 陸上競技部 金原 裕太さんインタビュー

「2015日本学生陸上競技個人選手権大会」の男子ハンマー投げで
64m76の記録で優勝を果たした、
金原 裕太さんにお話を伺いました。

3回目の出場となる今大会、振り返ってみていかがですか?

金原 裕太さん(経営・3年次)
今大会の1週間前に行われた「西日本学生対校選手権大会(西日本インカレ)」から調子をつかんでおり、アップ時も調子が良く、ピークを試合に持っていくことができました。
出場順番が1番目だったのは、気が散ることがないまま臨めたので好都合でした。

全選手が3投目を投げ終わった時点で63m95の記録を出し暫定1位でしたが、決勝に出場する段階で優勝を意識しましたか?

優勝のことは全く考えていませんでした。とにかく今大会では、自分の投げのフォームとファールをしないことに集中しました。

むかえた5投目。64m76飛んだハンマーは優勝を決定づける1投となりました。自己ベスト記録も更新されましたね。

2015日本学生陸上競技個人選手権大会 金メダル
卯野 優監督の指示通り、リズムをつかむことと、重心を下げることを意識して投げました。
順位よりも内容に集中したことが、良かったのだと思います。

試合の前に必ずすることは、ありますか?

試合前はとにかくご飯をたくさん食べます。
今大会前日の夜は、丼とラーメン、コンビニで夜食とパワーを蓄えて臨みました。
入学時は90kgだった体重が、現在は20kg以上増えて115kgほどあります。特に、体重を増やすために何かをしたわけではありませんが、しっかりと食事を取り練習をしていたら、自然と身体が大きくなっていました。

昨年の「第16回アジアジュニア陸上競技選手権大会」に日本代表として出場し、4位に入賞されました。大会を振り返ってみて、いかがですか?

日本で行われる大会とは違うところも多く、戸惑うことも多くありましたが、本当に良い経験になりました。
陸上競技部 卯野優部長 兼 監督と学長訪問
全日本インカレ ハンマー投げ3位

昨年の「第16回アジアジュニア陸上競技選手権大会」に日本代表として出場し、4位に入賞されました。大会を振り返ってみて、いかがですか?

日本で行われる大会とは違うところも多く、戸惑うことも多くありましたが、本当に良い経験になりました。

日本の大会と違うところは?

日本の大会は、比較的、スケジュールがしっかりとしていて予定も立てやすいですし、食事に困ることもありません。しかし、海外の試合は、のんびりしているというか、1回1回ホテルまで帰って食事を取ったり、試合時間を詰めずに余裕を持たせたスケジュールなので、遅い時間帯に試合があったりして、自己管理が大変でした。また、食事も様々な種類を用意していただいたのですが、少し味付けが日本と違い、困ったのを覚えています。
ハンマー等の道具も、大会側が用意してくださった物を使用するのですが、普段、使用している日本製とは持ち手などの作りが違い、調整が難しかったです。

アジアのトップ選手が集まる大会ならではのエピソードはありましたか?

キラキラと輝いていて積極的な選手と交流できたのは、本当に良い刺激を受けることができました。
また試合後、3位までに入った選手は、国旗をまとって競技場内をウイニングランしていました。とても格好良く、憧れました。

金原さんは、大学入学後、急激に記録が伸びたと伺いましたが、何かきっかけはありましたか?

なんと言っても、卯野 優監督の熱心な指導と木村 太一先輩(法・4年次)のアドバイスのおかげです。
強豪校ではなく普通の高校の陸上部に所属していたので、まさか自分が大学に行って陸上を続けられるとは思っていませんでした。
本学の陸上競技部に入部することが決まり、周りの方も「これからも陸上を続けられる。」と喜んでくださいました。 卯野監督は、出来るまで根気よく練習に付き添い助言してくださいます。木村先輩は、一緒にハンマーを投げている時、自分が悩んでいる時など、アドバイスをしてくださいます。
また、木村先輩はコンディションを整える能力が高いので、自分の目標です。選手としても、人間としても憧れの存在です。

最後に、今後の目標をお願いします。

現在の目標は関西学生記録66m48を超える記録を出すことです。
また、9月に行われる「日本学生対校選手権大会(全日本インカレ)」では、確実に決勝へ駒を進め、3位以内に入ることを目標にしています。

お話を伺っていると、謙虚でおっとりした印象ですが、試合になるとパワフルな力を発揮する金原さん。
憧れの木村先輩と切磋琢磨しながら、練習に励み、自分の限界に挑戦されているようです。関西学生記録が塗り替えられる時もそう遠くはないでしょう。本学の投てき2人組(木村選手、金原選手)の今後の活躍に注目してください!

(2015.09.04)【記事・写真:体育会本部編集局 西坂 真紀さん(経営・3年次)】

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