Vol.073 ラグビー部4年次(梁 正秋さん・高田さん・浅岡さん・金さん・安田さん・梁 拓真さん)インタビュー

今季、開幕前の下馬評を見事に覆し、
関西大学Aリーグ準優勝を果たした
ラグビー部4年次生6人にお話しを伺いました。

全国大学選手権大会では、流通経済大学、慶應義塾大学に敗れるもシーズン最終戦の中央大学戦にて勝利を収めました。ひたむきにラグビーに取り組み、勝利に貢献した4年次生にお話を伺いました。

主将 梁 正秋さん(経済)、副主将 高田 薫平さん(法)、浅岡 勇輝さん(法)、金 栄均さん(法)、安田 克弘さん(経営)、主務 梁 拓真さん(経済)

リーグ準優勝した今季を振り返ると、どのようなシーズンでしたか?

梁正秋)夏合宿まではチームがまだ出来上がっておらず、このままでは苦しいシーズンになると感じていました。そのような状態でも、関西大学Aリーグで優勝するという気持ちを持ち続けてプレーしていました。開幕試合の摂南大学戦で勝利してから、徐々にチーム力がアップしたと感じています。主将としては、このチームでリーグ優勝できると信じていたので、準優勝という結果には満足していないところもあります。シーズン最終試合の中央大学戦では、立ち向かうラグビーでチームが1つになりました。

高田)チームスタイルとして、FWが前に出てBKが応えるという本学ですが、シーズン前までは形ができていませんでした。リーグ優勝が見えてきた立命館大学戦、関西学院大学戦では甘さが出てしまいました。最後の中央大学戦は、切り替えて試合前から良い雰囲気で臨めました。

ラグビー部4年次生集合写真
主将 梁 正秋さん

浅岡)シーズン前の練習試合では、本学の代名詞であるスクラムで負けていましたが、開幕戦から5連勝したときはセットプレーが安定していました。スクラムでも本学らしさが出せたと思います。

金)夏合宿までは主将の梁正秋だけがチームを引っ張っていましたが、合宿中から4年次生全員が引っ張っていけたと思います。5連勝のかかった同志社大学戦では、試合前の円陣から涙を流す選手もいました。その試合での勝利は忘れられません。

安田)個人的には開幕試合の摂南大学戦が初出場だったので、とても緊張したことを覚えています。シーズン終盤の立命館大学戦は、油断したわけではありませんが、2勝2敗1引き分けという相手の成績を見てしまい、どこか気が抜けていたのかもしれません。(流通経済大学戦の)初トライは味方の選手が良いパスをくれ、前に走るだけでトライ出来たのでラッキーでした。

梁拓真)シーズンを通して変わったところは、新チームになって主将だけが「優勝できる」と言っていたのが、夏合宿に入ると全員が「優勝できる」という気持ちになったことです。合宿での調子はよくなかったのですが、ディフェンスから試合を作るゲームを組み立てていたと思います。その形が開幕からの5連勝につながりました。

本学ラグビー部での4年間では、どんな思い出がありますか?

高田 薫平さん

金)入学した頃、先輩たちが厳しくて怖かったです。練習も長時間におよびました。それを乗り越えたからこそ、今があると思っています。

浅岡)3年次の春の練習試合で、天理大学に100点近くあけられて負けてしまいました。その悔しさから半年間きっちり練習して、秋の試合で勝利した時の嬉しさは格別でした。

高田)1、2年次生の頃、入替戦を味わった経験があります。本学は約40年間Aリーグに所属していたので、その栄誉ある伝統を守りたいという気持ちがありました。その試合、わずか1点リードしていた残り5分で自分がシンビン(一時退場)になり、申し訳ない気持ちで試合が見ることができませんでした。そのまま試合に勝利してAリーグ残留が決まり、喜んでいたところ、スタンドのOBの方から「喜んでいる場合じゃないぞ!」と喝を入れられました。その時の気持ちは忘れられません。

安田)嬉しかったことは、自分が1年次生の頃にベンチプレスで10kgを持ち上げた時です。100kgが持ち上がらない選手は別メニューでの練習だったので、自分もみんなと同じ練習ができるようになったことが嬉しかったです。

梁拓真)今シーズンの同志社大学戦で勝利したことです。2年前も勝利しましたが、今季の試合は点差でも内容でも勝っていました。本当に格別の勝利でした。

梁正秋)自分は練習中から私生活まで怖い先輩だったと思います。厳しく接しましたが、自分なりに後輩を可愛がったつもりです。試合で勝った時、これまで厳しく接してきた後輩に飛びつかれ、一緒に喜べたのが素直に嬉しかったです。

今後の目標と後輩へのメッセージをお願いします。

左:安田 克弘さん 右:金 栄均さん

梁正秋)来季は神戸製鋼でプレーすることになりました。これまで後輩に厳しく指導していたので、社会人1年目の自分にもっと厳しくしていきたいです。全力でプレーしてレギュラーを取れるように頑張ります。期待している後輩は、下良と高原です。下良は来季から、バックスリーダーです。自分も厳しく闘うので彼らにも奮闘してほしいです。

浅岡)来季は近鉄ライナーズでプレーします。入ったからにはレギュラーを目指します。後輩にも本学らしい試合を続けてほしいです。期待しているプレーヤーは同じポジションの細野です。

高田)本学の練習は厳しくて辛いです。次に4年次生になる選手たちが、試合に出る、試合に出ない関係なく全員で乗り切ってほしいです。個人的には眞野に期待しています。

安田)今後は世界中を旅してみたいと思っています。旅をしながら、様々なものを見たり、たくさんの人と接して、大きく成長したいです。後輩たちには、大学最後の1年はとても早く過ぎてしまうので、悔いのないように精一杯プレーしてほしいと思います。WTBの森田と坂本、両ウィングに注目しています。

金)自分は、韓国に帰って軍隊に入ります。戦争が起きないように願っています。後輩たちには、自分たちが成し遂げられなかった日本一になってほしいです。高校からの後輩である矢野と同じポジションの前中に期待しています。

梁拓真)(来季主将の)西山に期待しています。僕は、本学ラグビーの1番のファンなので今後も応援したいです!後輩たちには毎日を大切にして過ごしてほしいです。

浅岡 勇輝さん
高田 薫平さん
金 栄均さん
主将 梁 正秋さん
安田 克弘さん

4年間の激闘を支えた選手たち。入替戦も経験しても、めげずに前に進んで来た彼らが残した財産を、来季に活かせるか。ラグビー部に期待しましょう!

(2015.02.26)【記事・写真:体育会本部編集局 眞柴 健さん(法・2年次)】

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