Vol.071 軟式(A号)野球部 石原 大輝さん インタビュー

今回は、12月初旬に中華民国・台湾で行われた
「第9回日台大学軟式野球国際親善大会」に日本代表として参加されました、
軟式(A号)野球部の石原 大輝さん(経済・2年次)にお話を伺いました。

「日台大学軟式野球国際親善大会」とは、どういう大会なのですか?

石原 大輝さん(経済・2年次)
“軟式野球”とは日本で生まれたスポーツです。残念ながら、まだまだ、世界での認知度は低く、これから普及していこうと試みているところです。その普及活動の一環として始まった親善大会です。「勝つ」ことだけが目的でなく、国際親善、普及活動も視野に入っているので、野球だけでなく文化交流などの機会もあり、とても有意義な遠征だったと思います。

軟式野球と硬式野球では、何が違うのですか?

大きな違いは、ボールの種類です。ルールは、硬式野球と同じなのですが、ボールの質感が違うので、プレーも若干違ってきます。

日本が発祥の地だと伺いましたが、台湾では、軟式野球のチームがあるのですか?

公式に登録しているチームはなく、今回は、軟式でも硬式でもない“ワールドボール”というボールを使用して試合を行いました。ボールの質感は軟式、重量は硬式というように、両方の特徴を兼ね備えたボールです。

野球では、ボールがとても重要なアイテムだと思いますが、普段使用しているものとは違うものに対応できましたか?

日本代表に選抜されて、すぐに“ワールドボール”を使って練習を始めました。初めは、難しかったです。

どのようなチームと対戦したのですか?

硬式野球をしている高校生から社会人の各チームと6戦しました。
全て、国内トップクラスのチームで、社会人チームの中には元プロ野球選手もいらっしゃいました。

対戦結果は、いかがでしたか?

4勝2引き分けです。
目標としていた全勝ができず少し残念でした。

日本と台湾の野球で違いはありましたか?

台湾の方との交流
驚くことがたくさんありました。
例えば、盗塁をするタイミングが違い戸惑いました。台湾では、ディデードスチールといって、盗塁をキャッチャーがピッチャーにボールを返す瞬間に行うことが頻繁にあります。ルール違反ではありませんが、日本ではあまり行いません。見た時は、びっくりしましたし、うまく対応できませんでした。逆に台湾の方は、日本のピッチャーが投げた瞬間に行う盗塁を見て「技術力が高い!」と感心してくださいました。お互いに良い刺激になったと思います。日本の野球は、生まれ持ってのパワーや身体能力が、他国と比べて平均的に劣っている分、小さなミスも少なく技術力でカバーできていることを実感しました。

今回の遠征は、軟式野球の普及と精神・技術の育成が目的のため、日本代表を選抜する際、通常と違った方法だったそうですが、詳しくお聞かせください。

まず、今年の春リーグでの結果をふまえ、全国の20連盟より約100名が選ばれました。その100名が書類審査を受け約70名までに絞られます。
その後、2次審査の試合形式などの実技、集団面談を経て9月に23名が選抜されました。

スポーツ選手の選抜で、書類審査があるのは珍しいと思いますが、どんな内容だったのでしょうか?

軟式野球の普及や野球の精神の育成などが目的だったためだと思いますが、「人間性」を重視して選抜されていると聞きました。
私は、準硬式野球の選手(投手)としての能力や、取り組む気持ちなどを中心に書きました。常日頃、チームでの自分の立場やしなければならないことを考え、勝負に対して真剣に向き合っていることも知っていただきたいと思いました。また、野球とは別にボランティア活動をしていることや、高校時代に台湾からの留学生と友好を深めたことにより、ずっと野球で台湾と関わりたいと思っていたことも伝えました。
その熱意が伝わったのだと思います。

日本代表のメンバーとして感じたことはありますか?

みなさん意識が高いと思いました。仲間でありながらライバルでもあるということを実感することが多々ありました。今回受けた刺激をクラブに持ち帰り、クラブ全体のレベルを高められたらと思います。

最後に、来年の目標をお願いします。

クラブとしては、春の連盟リーグ戦で優勝し、全国大会でも優勝したいと思います。
個人的には、来年も日本代表のメンバーに入って、遠征に参加し成長したいです。

台湾遠征から帰国されたばかりの石原さん。
今回の遠征で貴重な体験をされ、たくさんの刺激を受けられたことがうかがえる、楽しいインタビューとなりました。 名前のとおり「大きく輝く」石原さんの今後の活躍を期待しています!

(2015.01.20)

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