Vol.064 ローバースカウト部 渋田 祥吾さんインタビュー

恒例行事である、24時間かけて100㎞を歩く
「100kmハイク」を開催する
ローバースカウト部にお話しを伺いました。

本学のローバースカウト部というと、「100kmハイク」が有名ですが、どのような活動なのですか?

田村 圭亮さん(法・3年次)
京都の出町柳から大阪の枚方市まで行き、折り返して本学(京都市北区)まで100kmの距離を24時間かけて徒歩で完歩するという行事です。

かなりの長距離、長時間ですが、睡眠や食事はどうするのですか?

睡眠は、基本的にはとりません。興奮しているせいか、あまり眠くならず、仮眠程度で済ます人が多いです。食べ物や飲料については、道中に13ケ所のポイントを設けて、出場者におにぎり、お菓子や飲料水などを提供しています。

どのような方が参加されますか?

学生よりもむしろ、一般の方が多く参加されます。
毎年、参加されるリピーターもいらっしゃって、参加者同士お互いに顔見知りになっておられます。自身の健康チェックとして参加されている方や、自分の挑戦として参加されている方など、参加者の方には楽しみにしていただいているようです。年配の方も参加されていて、私たちよりも元気に歩いておられる姿を見ると、元気をもらえる気がします。
部員は、5月に「部内100kmハイク」として、一度、100kmハイクを歩いています。10月の100kmハイクでは、参加者の誘導、チェックポイントでのサポートなど、スタッフとして行動します。

24時間かけて100kmを歩くという過酷な行事ですが、開催するうえで、気をつけていることはありますか?

経路については、何年も同じ道を通っています。先輩たちが、よく吟味して選ばれただけあり、歩道があり、あまり人ごみはなく、それでいて危険ではない道です。単純で分かりやすい道筋になっていますが、事前に地図を作成し配っています。また、間違いやすそうなところは拡大地図を作り、周りの特徴を書き込んだりして道に迷うことがないように工夫しています。

渋田さん自身は、100kmハイクの意義を、どのように感じておられますか?

24時間歩き続けると、精神的にも身体的にも疲労してきます。疲労するだけでなく、足の爪が割れたり、まめがつぶれたり、指が痺れてきて固まってしまうこともあります。それでも、最後まで諦めずに頑張って歩き抜くということは、とても自信がつきますし達成感があります。今後、何かに挑戦しようと思った時の心の支えになるような気がします。

ローバースカウト部は、100kmハイク以外にどのような活動をされていますか?また、どのような魅力がありますか?

普段は、野外活動を中心に活動し、キャンプや山登り、無人島でのサバイバルなどを行っています。私は、高校生まで、ずっとバレーボールをしていました。しかし大学では、他の事も挑戦したいという思いを持っていました。体育会の中でも、下級生でも新しい行事を計画でき、自由な雰囲気のローバースカウト部に魅力を感じました。また、以前から大阪~東京間を自転車で旅行した経験もあったので、100kmハイクも苦労せずに完歩できるだろうと甘く見ていました。
実際、歩いてみると、ゴールは遠く「完歩できないのではないか」と不安になり辛かったです。それだけに、完歩した時の喜びはひとしおでした。

100kmハイクを開催するうえで、感じていることはありますか?

おかげさまで、毎年、一般の方々に参加していただき活気が出ていますが、本心を言えば、本学の学生にも、もっと参加してほしいと思っています。このようなしんどい思いをするイベントは敬遠されがちですが、一度、挑戦してみると、案外、清々しい気持ちになったり自信がつき、新たなことへの挑戦心が出てきたりするものです。自分1人では、なかなか挑戦できないことなので、この機会に1歩踏み出してほしいと思います。

最後になりましたが、クラブの後輩たちに一言お願いします。

ローバースカウト部は、型にはまらず自由なところが長所です。また、自由なだけでなく、自分たちで工夫し新しいことを生み出そうとするところも魅力だと思います。
何事にも挑戦し、100kmハイクで培った気力で最後まで諦めず頑張ってほしいと願っています。

お話を聞いているうちに、自分も参加して「100kmハイク」の魅力を体感してみたいと思いました。
みなさんも、スポーツの秋に新しい挑戦をしてみてはいかがですか!

(2014.10.02)

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