Vol.061 内田 隼人さん(全学応援団チアリーダー部)・稲井 幸乃さん(全学応援団リーダー部)インタビュー

今春、チアリーダー部に入部した男子学生 内田 隼人さんと
リーダー部に入部した女子学生 稲井 幸乃さんの
2人にお話しを伺いました。

内田 隼人さん(経営・1年次)稲井 幸乃さん(法・1年次)
本学の入学式や硬式野球部などの試合応援などで元気なパフォーマンスを見せてくれているチアリーダー部、力強く格好いい演武を見せてくれるリーダー部に新入部員が入りました。その中でも、今春、女子のイメージが強いチアリーダー部に男子学生が、男子のイメージが強いリーダー部に女子学生が入部し、注目を集めています。先入観にとらわれず、自らの目標に向かって日々努力を重ねる2人に、入部のきっかけなどを伺いました。

入部を決めたきっかけを教えてください。

チア 内田)入学式の舞台上で披露されたリーダー部の演舞を見た時、とても格好良く衝撃を受けました。学ランを着て迫力のある動きに圧倒されました。しかし、その直後にチアリーダー部の元気な笑顔でパフォーマンスをする姿を見て魅了され、「4年間の大学生活を輝かせるにはこれしかない。」と直感で感じ、その瞬間にチアリーダー部入部を決意しました。

リーダー 稲井)私は入学前に偶然、リーダー部の女性の先輩と知り合い、お話は聞いていました。入学式で、男性に混じり堂々と演舞する先輩の雄姿を見て、本当に格好良いと思いました。高校の頃まで、あまりスポーツをしたことがなかったので、身体を動かすことにも憧れがあり、入部を決めました。

入部することに抵抗はありませんでしたか?

稲井)女性の先輩もいらっしゃいましたし、演舞の迫力に憧れていたので、特に抵抗はありませんでした。それよりも、大学で何かに挑戦してみたいという思いの方が強かったです。

内田)大学入学前に海外で過ごした経験があり、そこで、男性のチアリーダーを見たことがありました。その国では、女性に限定されたものではなかったし、女性にはない力強さを感じるパフォーマンスだったので、チアリーダー部ということに抵抗は感じませんでした。また、決意も固かったので迷いはありませんでした。

異性の多いクラブに入部してみて、困ったことはありますか?

2人)このクラブに入っていることを言うと、驚かれることが多いのですが、実際の活動の中では、特に困ることはありません。でも、着替えをする時に更衣室がなかったりして不便なことはよくあります。
リーダー部 稲田さん:おつかれSUMMERステージ
チアリーダー部:おつかれSUMMERステージ
産龍戦での応援風景

各クラブの試合応援が活動の中心だと思いますが、自分が選手として活動するのではなく「応援団」にあえて入った理由はありますか?

内田)何のために応援するのか?ということを考えたことがあります。いろいろ考えた結果、頑張っている人に勇気を与え、背中を押すという役割を果たすことにも意義があると感じています。

稲井)既に頑張っている人に「頑張れ!」と応援するからには、簡単に「頑張れ!頑張れ!」と声をかけるだけでなく、自分たちはそれ以上に頑張って応援しなければいけないと思っています。

最近、テレビや小説でも「応援団」をテーマとしているものが話題になっていますが、影響を受けたりしますか?

稲井)やはり、興味を持って見ています。普段、応援団のリーダー部に所属していることを知ると、珍しいのか「女の子なのに?」と驚かれますが、影響力の強いドラマでも女性の応援団の人が登場しているので、自信を持つことができましたし、自分もこの人たちみたいに頑張ろうと思います。私以外にも影響されて女の子の入部希望者がいてくれたら、嬉しいです。

内田)小説のなかで、主人公がぶつかった壁をどう乗り越えるのかとか、どのように気持ちが変化していったかなど、自分に重ねて読んでいることもありますし、練習メニューやトレーニング方法など、参考にしています。応援団関係のものだけでなく、アスリートの筋トレ法なども研究し実践しています。

サッカー部天皇杯での応援風景
チアリーダー部:内田 隼人さん
リーダー部:稲井 幸乃さん

入部して4か月たちましたが、実際に活動してみて感じていることを教えてください。

内田)初めは「格好良い!」という気持ちだけで入部しました。実際に活動してみると、思っていた以上に筋力や柔軟性も必要で苦労して克服している最中です。明るく元気なイメージのチアリーダー部ですが、表には出ない、陰での継続した努力のうえになりたっているパフォーマンスだと知り、先輩方のすごさをヒシヒシと感じています。

稲井)私は、今まで本格的にスポーツをしていなかったので、どうしても体力面が劣っています。意外に思われるかもしれませんが、とても重い団旗を支えたり、演舞で切れのある動きをするので、リーダー部の活動には、かなりの体力と筋力が必要です。体力や筋力が不足している自分の姿に不甲斐なさを感じ悔しい思いをしています。今は、少しでもトレーニングをして強い身体を作ろうと頑張っています。

入部後、自分で変わったと感じることはありますか?

稲井)応援することにより、スポーツに興味が湧き、プライベートでもスポーツ応援に行くようになりました。応援に行った時も、「どうやったら盛り上がるだろう?」とか「1人でも多くの人が応援に来てくれるには、どのように工夫したら良いのだろう?」などと、応援について真剣に考えています。

内田)以前から、スポーツが好きでしたし、誰かの応援をすることも好きでしたが、さらに力一杯応援するようになりました。
また、入部するまでは自分のことを「適当な人間」だと思っていたところがありますが、入部後は、日々の地道な努力を重ねチアリーディングについて前向きに考えていることに気づき、「こんなに頑張れるんだ!」と自分自身に対して新たな発見がありました。今は、充実した毎日だと実感しています。

先日、9年ぶりに復活した「産龍戦」でたくさんのクラブの応援に行かれましたが、何か感じたことはありますか?

応援バスツアー

2人)各クラブとの交流が増えたと感じています。
残念ながら、普段、応援に行くことができるクラブは、硬式野球部など特定のクラブに限られていました。今回は、男女のラクロス部、ソフトボール部、居合道部、バドミントン部、男子バレーボール部など、初めてのクラブの応援をたくさん経験することができました。それぞれのクラブに応援の特徴があり、学ぶことも多くありました。また、クラブの方々にも喜んでいただけたようで、学内で会った時にも声をかけてもらったり、今まで以上に交流できるようになりました。親しくなると、さらに興味が湧いてきますし応援する気持ちにも熱が入るので、良い機会だったと思います。 また、他にもサッカー部やアメリカンフットボール部など、独自に応援ソングなどを作っているクラブもあるので、各クラブと応援団が連携して選手の力となるような応援を続けていきたいと思います。

最後に、ひと言お願いします。

2人)私たちが取り組んでいる「応援」について、一般の学生にも、もっと一緒に楽しんでほしいと思います。
一度、スポーツ応援に行ってみると楽しさが分かりますし、興味も湧いてくると思います。
京都産業大学が一体となって頑張れるよう、一緒に応援してください!

先輩からのメッセージ

全学応援団リーダー部 主将 竹内 哲さん(外・2年次)

今年度、リーダー部に新入生が5人が入部しまして大変喜ばしいことであります。また、そのうちの1人が女性である事から、男性だけでなく女性も応援に興味を持ってくれているのだなとうれしく思っております。全学応援団リーダー部は、その名のとおり、京都産業大学に関係する人全員の応援をリードする立場にある部です。応援が大好きだという方は大歓迎であります。これからも楽しいことや辛いことがあるかもしれませんが、同じ部員として共に乗り越えたいと思っております。

全学応援団チアリーダー部 主将 島田 楓さん(経営・4年次)

チアリーダー=女子が行うものと思われがちですが、本場アメリカでは男子もチアを行うのが主流になっています。 内田君が入部してくれたことにより、我がチアリーダー部もさらなるパワーアップを図っていきますので、期待していて下さい!


1年次生だとは思えないほど、応援団について熱く語る2人。本当に応援することが好きなのだと伝わってきました。 少しでも選手たちのモチベーションが上がるよう応援の仕方を考えたり、1人でも多くの人に応援の楽しさが伝わるよう日々考えていたり、その真剣な姿を見ていると、お話を聞いている私たちが彼らを応援したくなりました。
みなさんも時間を見つけて、秋から始まるリーグ戦などに駆けつけて「応援団」と一緒に応援しましょう!

(2014.08.07)【写真提供:体育会本部編集局 ほか】

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