Vol.059 サッカー部 竹之下 修弥さん、守安 陸さん、伊井野 克也さん、射庭 康太郎さん インタビュー

これまで1年次生ながら関西学生サッカーリーグ戦で
活躍を見せる4名に話を伺いました。

サッカーを始めたきっかけは何ですか?

伊井野)小さい頃、大阪から神戸に引っ越した際、通っていた幼稚園では、みんながサッカーをしていたので、自分も始めました。小学生になってからは、サッカークラブに入りました。そのときは、まだ楽しいという気持ちだけでした。 守安)幼稚園のときに父と公園で、小学校のときは友だちと休み時間にサッカーをしていたのが始まりです。サッカークラブには友だちに誘われて入りましたが、その頃はただボールを蹴るだけという感じでした。

射庭)幼稚園の年長のとき、母に言われてサッカーを始めました。楽しかったから続けていましたが、走るのが嫌で、小学3年のときに自ら進んでゴールキーパーになりました。

竹之下)祖父がサッカー好きで、自分の足で立てるようになったころから、ボールを渡され蹴っていました。小学生の頃のサッカーは、サッカーを楽しんでいただけで、苦しい練習のようなことはしませんでした。

竹之下 修弥さん(経済・1年次)、DF守安 陸さん(経済・1年次)、伊井野 克也さん(経営・1年次)、GK射庭 康太郎(経済・1年次)さん

憧れの選手、プレーを参考にしている選手は誰ですか?

左から守安さん、射庭さん、伊井野さん、竹之下さん

竹之下)横浜F・マリノスの中村 俊輔選手です。両親も好きで、キック力、自分と同じレフティーという面で勉強になるので、よく見ています。

射庭)リーガ・エスパニョーラ、レアル・マドリード所属でスペイン代表GKのカシージャス選手です。身長は高くはありませんが、その身長をカバーできるぐらいの守備力範囲の大きさを持っているので、魅力を感じます。

守安)FCバルセロナ所属でブラジル代表DFのダニエウ・アウヴェス選手のような堅守なプレーはしたいと思います。

伊井野)ヴィッセル神戸の北本 久仁衛選手みたいなプレーをしたいと思います。最近少しサッカーを観るようになって、元イタリア代表のファビオ・カンナヴァーロ選手のような守備的選手のプレーは、非常に参考になるので、注意して観るようにしています。それから、1つ年上で同じヴィッセル神戸ユース出身の岩波 拓也選手。年齢が近い存在なので、とても刺激を受けます。

1年次生でレギュラーを獲得している今の気持ちを率直に教えてください。

伊井野)ユースでは試合に出れないことも多かったので、大学では必死で頑張ろうという気持ちでした。京都選手権や関西選手権などの大会を終えて、課題や壁がたくさんあり、まだまだ甘いので、もっと上を目指そうと思いました。 守安)余裕はありませんが、試合に出場していることで期待されていると感じます。練習では、クロスやドリブルが自分に足りないものと感じるので、重点的に練習しています。

射庭)ユースでの3年間は、試合の出場機会があまりなかったので、大学での試合は1試合目から出場したいと思っていました。本学には常時キーパーコーチがいるわけではありませんが、水野 竜さん(経営・2年次)にメニューを組んでもらい、アドバイスもいただいて、本当に気にかけてもらっていると感じました。今試合に出場している分、他のキーパーからの信頼を勝ち取るために、早く結果を出したいと思っています。

竹之下)ボランチはいい選手がチームに多いので、練習の出来具合で入れ替わりが激しくなるポジションです。昨年度は1部リーグ残留争いの中にいましたが、自分が4年次になる頃には優勝を狙える自信があります。関西大学戦では、この調子なら順調にいけるような手応えを感じ取れましたが、関西学院大学戦で現実を見せられたような気分になりました。大阪体育大学戦では2人が退場になり、特に本学は木匠 貴大さん(3年次・経営)主力のチームなので、チームへの影響が大きかったです。

竹之下)4年次生がいないと、試合経験の少ない1年次生はバラバラになってしまい、試合運びでわからないことが多くあります。難しい部分が多いです。

射庭)全体的には、後ろから見ていて、みんなまわりを見て動けていると思います。

守安)後ろが守ってくれるから、前がゴールを決めないと、責任を感じています。点が取れていないので、攻撃が課題。他大学から木匠さんをマークして守れば、大丈夫だと思われています。1年次生がどれだけ試合を作れるかが課題だと思っています。

ドリブルをする守安さん
守安さん
ロングキックをする竹之下さん

試合中、自分のプレーで特に気を付けていることは何ですか?

竹之下)足が遅いので、真ん中でボールをもらうとワンタッチ、ツータッチで返し、相手チームの身体の大きい選手に取られないよう、周りをよく見てプレーするようにしています。

射庭) ピッチの中では、上下関係はないと思っています。わざと怒ったり、褒めたりしてみんなを鼓舞し、存在感を出しているつもりです。

守安)ボールをもらう前に、ボールを持った後の動きをシュミレーションするように心がけています。

伊井野)出来るだけ得意じゃない左足を使うようにしています。それから、相手の守備の隙間を縫えるような位置にいられるように気を付けています。ゴールキーパーの射庭くんは、後ろからプレーに関する助言をしてくれるので、すごく助かっています。

竹之下さん
射庭さんと竹之下さん
射庭さん

自分の得意分野はどのようなところですか?

リーグ戦フル出場の射庭さん

射庭)先輩に自分の意見を言い、信頼を得、チームをコントロールする力です。

守安)攻撃が得意なので、センタリングでのドリブルなどで状況を変えることができると思っています。

伊井野)身長が高くないので、ヘディングは難しいですが、攻撃よりも守備が得意ですし、1対1では負けないつもりです。

高校のクラブ活動としてのサッカー部出身とは違って、ヴィッセルユース、セレッソユース出身だからこそ、今に活かせているものはありますか?

伊井野さん

ヴィッセル神戸ユース出身:伊井野・守安)
ユースは技術が重視され、技術の高い人だけが試合に出場できます。上下関係はなく、実力主義のチーム作りになっています。練習から緊張感を持っていて、とても神経を使い、シビアな練習でした。練習の出来、不出来での入れ替えが激しかったです。ミス1つを追求されるので、練習でミスするのが恐く、気が抜けませんでした。練習後に「ほっ」と息づくぐらい、精神的に疲れ、頭を使うことが多かったです。

セレッソ大阪ユース出身:射庭)
サッカーの基礎を叩き込まれました。プロ出身の指導者がほとんどで、特にGKコーチは説得力があり、信頼できました。そして、施設がしっかりとしており、隣でトップチームが練習をしているという点では、恵まれた環境だったと思います。

セレッソ大阪ユース出身:竹之下)
筋トレや体幹トレーニング、次の日に疲れを残さないなどの、体調管理の重要性も教わりました。チームとしてではなく、個人がプロへとなるための3年間だったと感じています。

伊井野・守安)ヴィッセルユースの原コーチは個人個人にアドバイスをしてくださり、自ら考え、行動することを教えていただきました。トップチームの監督が観に来るので、プロへ進むチャンスをつかみやすいと思います。

セレッソユース出身の同期にはプロになった選手がいますが、彼らのプレーを参考などにしていますか?

竹之下)ドイツ・ブンデスリーガのドルトムントでプレーしている丸岡 満選手は、ユースのときから、誰よりも走り、チームを盛り上げてくれていました。J リーグ・ザスパクサツ群馬所属の大津 耀誠選手は、私生活をほとんど一緒に過ごし、いつも自分のプレーについて聞いてきました。サッカーが大好きで、常にサッカーのことを考えている人です。京都サンガ戦のザスパクサツ群馬の試合観戦に行きましたが、試合後の大津選手は試合を振り返ってすぐにプレーについて話し出したので、サッカーに対する意識が高いと感じました。

今後、試合に出場し続けるために自分がやっていけることは何だと思いますか?

守安)2年次生にあがったら、自分たちがチームの中心になりたいと思います。練習から集中してやっていきたいです。時間だけが過ぎる練習は良くないので、日々積み上げていって、さらに戦えるチームにするべきだと思います。

みなさんのお互いの評価を聞かせてください。

伊井野・守安→竹之下)サイドチェンジできるところがいいと思います。

竹之下→守安)足が速く、遠くにパスしても走ってくれ、頼りになります。

竹之下→射庭)1対1でシュートを止めてくれる安定感があり、アドバイスの声もよく聞こえ、助かります。

射庭)サイドバックの伊井野・守安の2人は落ち着いています。

射庭→伊井野)洞察力があり、リーダー的存在です。

伊井野→守安)攻撃が得意なところがうらやましいです。

守安→伊井野)守備に徹してくれるため安心します。

今後のチームでの目標、個人の目標は何ですか?

伊井野)まわりを見て、守備に徹したいと思います。

守安)アシストやゴールといった結果を残したいです。関西選抜メンバーに選ばれたいので、まずはスカウトの方に名前を知ってもらえるような得点に絡めるようなプレーをしたいです。

射庭)失点を減らしてチームが勝つことです。また、全試合出場できるように頑張りたいと思います。

竹之下)ユース時代はあまり出場機会がなく、両親が心配してくれていたので、今は試合に出てゴールを決めて、両親に喜んでもらうことです。


なお、本学サッカー部は6月29日に行われた「京都選手権」の決勝で佐川印刷京都に見事勝利し、「第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会」への出場が決定しました。
また、7月5日に行われた天皇杯1回戦では、三重県代表のヴィアティン桑名に2-1で惜しくも敗れたものの、次へとつながるものとなり、今後さらなる活躍を期待したいと思います

(2014.07.10)
【記事:体育会本部編集局 福本 洸さん(外国語・1年次)、写真:体育会本部編集局 佐藤 孝樹さん(法・3年次)】

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