Vol.044 ラグビー部 三原 亮太さん・小川 雅人さん・山下 楽平さん・奥村 昂平さん インタビュー

関西大学リーグ戦を3位で勝ち抜き、
全国大学選手権大会セカンドステージに進んだ
本学ラグビー部4年次生の4人にお話しを伺いました。

今回はチームを引っ張る主将の三原 亮太さん(経営・4年次)、副主将でFWの小川 雅人さん(経営・4年次)、フルバックを務める山下 楽平さん(経営・4年次)、影でチームを支える主務の奥村 昂平さん(法・4年次)にお話しを伺いしました。

今年の試合が全て終わりましたが、今季を振り返っての感想をお聞かせください。

三原)今年から本学に元木 由記雄コーチが就任されたことで練習メニューの内容が数倍ハードになりました。そのおかげで全国大学選手権に勝ち進めたと思っています。夏合宿の時に、4年次生だけでミーティングを行い、初戦の関西学院大学に勝って勢いに乗ろうと決めました。昨年からの1年間、なかなか勝つことができず、“なぜ勝てないのか?”ずっと考えていました。夏合宿で話し合い、初戦の関西学院大学に勝って喜びを実感したので、チーム全体が勝つ雰囲気に包まれていった1年だったと思います。

小川)昨年は、結果が出ていなかったので、このままいくと順位が下の方になるのではないかと懸念していました。合宿のミーティングが大きな転機になったと思います。その時は自分達の実力がどれぐらいなのか自覚していませんでしたが、関西学院大学戦で実力を発揮できて、実感できました。特に、モールでFWが押せていたので自信になりました。個人的には、春に97点も取られて負けた天理大学に勝てたことがとても印象に残っています。大西 健監督からは“FWが勝負”と言われていたのでバックスが点を取ってくれるのを待っていました。春には大差で負けたチームに勝てたことを嬉しく思いました。

山下)今までやってきたことを出し切って勝つことにこだわった1年でした。シーズンを通して前半にミスが多く、苦しい展開になりましたが、後半に粘り強く逆転することができました。1人1人が考えて行動できるようになったのが強みだと思います。個人的には、以前は卒業後もラグビーを続けようという気持ちが薄かったのですが、半年間ニュージーランドに留学した時に、“更に上のステージでラグビーがやりたい!”という意識が強くなりました。個人で勝たないとチームとしての勝利につながらないので、目の前にいる選手には絶対勝ちたいと思っています。気持ちの面が1番成長しました。

奥村)この1年は本当に長く感じました。昨年まで、ずっとプレーヤーとしてラグビーをしてきました。主務になり、客観的に練習を見るようになると、練習中に選手同士の声かけ少なく、こんなに静かだったのかと驚きました。シーズン途中から、だんだん活気が出てきて声も掛け合い雰囲気が良くなり、それと同時に結果がついてきました。チームが勝ってくれることがすごく嬉しいので、“主務”という仕事をやれて良かったと改めて思います。

指導者である大西監督、元木コーチからはどのような影響を受けていますか?

小川)大西監督も元木コーチも、その場にいるだけで練習の雰囲気が締まります。

奥村)主務としてグラウンドの外から見ていて、大西監督が不在の練習は少し集中力が抜けていると感じることがあります。大西監督は、選手のことをすごく繊細に見ていると思います。

三原)全体の練習は元木コーチ、池上コーチが決め、最後は大西監督が締めてくださる感じです。練習中は厳しく指導されますが、グラウンドの外では様々な話をしてコミュニケーションをはかっています。

山下)以前、元木コーチから“チームの雰囲気を変えていこうと思っている”と言われました。冷静に考えて、このままではダメだと思ったので、もう1度練習に力を入れ直しました。

勇敢に攻める三原 亮太選手
ゴールを狙う山下 楽平選手
トライを決める小川 雅人選手

今季から主務になられた奥村さんの仕事ぶりはいかがですか?

三原)奥村君は、昨年まで選手として一緒にプレーしていました。今では、主務として様々な心配りをしてくれ、本当にありがたい存在です。

山下)三原君と同じ意見です。選手では、なかなか気づかないことやできないことを、しっかりと補ってくれるので試合に集中できます。

小川)チームのことを第1に考えて行動してくれるので、とても感謝しています。選手と一緒に戦ってくれたと思います。

山下選手が半年間のニュージーランド留学から帰国されましたが、彼の存在はどのようなものですか?

三原)精神的に頼っているところが大きいです。フルバックの彼が帰ってきたことで、後ろが安定し、蹴られても蹴り返すことができ、陣地を前にすることができるので心強いです。

小川)彼が居ると得点を取ってくれるので、FWが余計に頑張ろうと思いました。

奥村)山下君や増田君が居ない時に負けると、彼らが居ないからだという雰囲気になっていました。彼らがいない間に、ある程度土台ができたので、かえっていなかったことが良い刺激になったと、今は思うことができます。

3月で卒業されますが、この4年間はどうでしたか?

三原)初めての東海大学戦が記憶に残っています。その時に自分達の実力のなさを感じました。その後、入替戦を経験したところに元木コーチが入ってきてくださいました。今回の全国大学選手権のセカンドステージでは、強豪校である中央大学に勝ち、早稲田大学にも後半途中まで良い流れで試合ができたことを誇りに思います。本当に良い4年間でした。

山下)楽しい4年間ではありましたが、内容を考えると満足はしていません。後悔はしていませんが、もっとできたと思います。これから先に繋がる4年間でした。早稲田戦でチームが徐々にまとまってきて、始まる前は大敗するだろうなという評価でしたが後半15分までは勝っていて、一時は国立競技場でのファイナルステージ出場も見えました。4年間で初めての感覚だったので、もっと早くからこの感覚でラグビーがしたかったです。

小川)本当にFWは辛かったです。本学のFWは伝統があるので責任を感じていました。“弱い”と言われて悔しいときもありました。迷惑をかけないように必死でプレーしていました。本学のFWは本当に伝統があるので胸を張っていることができました。

奥村)自分は、バックスで入部してFWも経験し、最後は主務をしました。色々ありましたが、ラグビーを通して将来に役立つ能力がついたと思います。主務になって、プレーしている選手のみんなとは違う形でチームに貢献できたと思います。本音を言うと、最初は主務になるのが嫌でしたが、今となって良かったと思えます。

逆転勝利の瞬間
勝利お噛みしめる奥村 昂平さんと小川 雅人選手

今後の抱負を教えてください。

三原)トップリーグ(近鉄)でプレーする予定ですが、1年目からメンバーに関われるように頑張りたいと思います。後輩には、ファイナルステージを目指して頑張ってほしいです。

山下)これからの抱負は特にありませんが、今後、所属するトップリーグの神戸製鋼でも目の前のことに集中したいと思います。後輩たちには、自分たちを越えてほしいと思っています。

小川)FWで他のチームを圧倒できたことを胸に頑張ります。ラグビーは奥が深く、自分でもまだよくわかっていません。選手としては、区切りをつけるので、これからは、山下君と三原君を応援する側に周ります。

奥村)(最終戦を勝利し)有終の美を飾れて良かったです。山下君と三原君の戦いをスタンドで応援したいというのが夢です。これからは、ラグビーとの関わりはひと区切りつけ、新しい事に目を向けていきたいと思っています。ただ、父も本学のラグビー部でプレーをしていたので、将来、もし自分に息子ができたら、ぜひラグビーの選手になってもらい親子3代で本学ラグビー部で活躍できたら!と思います。


試合中の鋭い眼差しとは違い、和やかな表情で質問に答えてくださいました。取材中にもチームの仲良さがわかる場面もありました。
今シーズン、本学を大いに盛り上げたラグビー部員たち。彼らの熱い戦いを誰もが忘れません。4年次生中心のチームでしたが、来季もを熱い戦いを期待しています!

(2013.12.25)
【記事:体育会本部編集局 眞柴 健さん(法・1年次)】
【写真:岡田 賢さん(経済・4年次)北條 克馬さん(経済・1年次)】

PAGE TOP