Vol.026 硬式野球部 勝村 法彦監督 インタビュー

先日、関西六大学野球連盟春季リーグ戦で優勝し、
8年ぶりの全国大学野球大会出場を決められた
硬式野球部の勝村 法彦監督にお話を伺いました。

関西六大学野球連盟春季リーグ戦優勝おめでとうございます。

勝村 法彦 監督(硬式野球部)
ありがとうございます!
大学関係者をはじめ、多くの方々の温かい応援が、チームの大きな力となり、おかげさまで優勝することができました。
皆様のお力添えが、とても心強く、チームのパワーの源となりました。本当にありがとうございました。

2季連続で優勝するのは、とても難しいことだと思いますが、昨年の秋季リーグ戦優勝後、春季リーグに向けて、どのような目標設定をされましたか?

本質的に強いチームとなる為に、「選手主体の自立したチーム」をさらに確立しようと思いました。
秋季リーグ戦の優勝で、一昨年の秋から取り組んでいた「選手の自主性を重んじる」チーム作りの成果が実っていると実感し、春季リーグ戦では再び「優勝」を目指そうと思っていました。

優勝できた大きな要因は、何だとお考えですか?

ひと言で言えば「チーム力」です。
レギュラーメンバーだけでなく、部員全員がチームメイトとしての自覚を持ち、それぞれが責任を持って役割を果たした結果だと思っています。
マネージャーの船田 さおりさん(法・4年次)、椀田 郁音さん(外国語・3年次)は、大学や連盟の様々な手続きを行うなど、部を陰ながら支えてくれていますし、主務の平田 智宏君(外国語・3年次)、田中 景也君(経済・2年次)、田名瀬 和也君(法・2年次)も大学や連盟との細かな打ち合わせなどを行ってくれています。
その他、今回、出場できなかった選手も、時間や労力を割いて相手チームの情報を集めたり、それぞれみんなが自分のできる事を見つけ、力を合わせて取り組みました。
練習なども、リーグ戦前まではできる限り、レギュラー選手、控え選手を切り離して行うのではなく、全員で行い一体感を感じられるようにしています。
春季リーグ優勝決定の瞬間
勝村 法彦監督 胴上げ
伝統の一戦(産龍戦)応援ツアー

技術面では、どのような練習をされましたか?

本学硬式野球の確立を目指し、守備面では「実戦を想定した守り」、攻撃面では「つなぐ意識」を持つ為のチームバッティングの練習を徹底しました。
また、重点的に走りこみを行いました。「走る」ことは、競技やポジションに関係なく、とても重要なトレーニングだと思っています。走り込むことにより、スポーツをするうえで必要となる、あらゆる筋力や持久力は勿論のこと、精神面も鍛えられ、コツコツと取り組み最後まで諦めない選手になれると実感しています。
伝統の一戦(産龍戦)応援ツアー

それぞれ、どのような役割を担うのですか?

スキルリーダーの藤澤 潤平君(法・4年次)は、バントや守備に基本動作を徹底させる為の練習メニューを考え、チームバッティングの重要性を部員に浸透するようにミーティングなどで発言し技術面をフォローしてくれます。
フィジカルリーダーの杉山 慶多君(経済・4年次)は、本学硬式野球部の「自分の身体を知ってプレーに活かす」という方針をよく理解し、試合に照準を合わせて調整をしたり、各選手の状況を観察し適切なアドバイスをしてくれています。
ライフスキルリーダーは2人いて、松井 謙吾君(経済・4年次)は寮で生活する選手たちを、江畑 貴大君(経営・4年次)は、遠方から通学している選手を中心に見てくれます。私は、何よりも食事や睡眠など、普段の基本的な生活に対する姿勢が大切だと考えていますが、その思いが選手に伝わり実践できるように根気よく取り組んでくれています。
最後に、川上 大貴君(経済・3年次)がメンタルリーダーを担ってくれています。良いプレーをするためには、落ち着いて物事を捉える心の強さと、高い集中力が必要になります。以前から大きく深く呼吸をし、常に安定した心が保てるよう「腹式呼吸法」を実践しています。この方法は、私自身も試合前に行っています。また、毎試合後、メンタルクリーニングを行い、常に良いイメージを持って前向きに臨めるように導いています。

2ヶ月にわたるリーグ戦では、怪我をする心配もあると思いますが、どのように防止されていますか?また、怪我をしてしまった場合、どのように対処されていますか?

比較的、怪我で困ることは少ないチームだと思います。先ほどもお話したように、本学硬式野球部は「自分の身体を知ってプレーに活かす」という事を常に意識しています。
ありがたいことに、社会人野球に携わっていた頃から優秀な医療スタッフや理学療法士、トレーナーの方々との繋がりが保てていて、何かある度に、ご相談させていただき、ipadなども活用しながら、迅速で的確なアドバイスをしていただいています。
日頃のご指導のおかげで、指導スタッフも選手も、身体の不具合に敏感に反応し、早期発見、早期完治することができています。

硬式野球部は選手の人数も多く、個人個人の詳細を把握をするのは難しいと思いますが、指導スタッフ側のコミュニケーションも大切になってくるのではないでしょうか?

現在、私の他に本学の卒業生である平山哲也コーチ(1999年・経済卒)を筆頭に、明るくムードメーカーである青山 翔哉君(経営・3年次)が学生コーチとして、中村 駿君(経済・4年次)がサポート役としてスタッフに加わっています。みんな、とても責任感もあり、信頼しているので現場の細かな状況の把握は任せ、私は全体を把握し判断するようにしています。

お話を伺っていると、勝村監督は野球の指導だけでなく、精神面も重要視されているように感じますが、大学でのクラブ活動について、どのようにお考えですか?

野球を通じて、偏りのない素直でバランスの良い人間になって欲しいと願っています。
目先のことにとらわれず、些細なことでもコツコツと取り組み努力できる人。受け身にならず、自分で考え行動し、そのうえで、傲慢にならず物事を謙虚に受け止められるような、素晴らしい人になってほしいと思っています。

最後に、8年ぶりの全国大会での目標をお聞かせください。

チームの最終目標である「全国制覇」を目指し、まずは目の前の一戦に集中したいと思います。そして、勝つために万全な準備をして臨み、大会を通して部員一人一人がより成長できるよう全力で頑張ります。応援よろしくお願いいたします。

(2013.05.31)
【写真:体育会本部編集局】

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