Vol.025 郷土史研究会 石川 有紗さん インタビュー

上賀茂神社、安楽寿院で京都の恒例行事となっている
「京都春季非公開文化財特別公開」の案内・警備をされた
郷土史研究会主幹 石川 有紗さんにお話を伺いました。

京都春季非公開文化財特別公開

石川 有紗さん(文化・3年次)

「文化財保護強調月間」並びに「文化財保護強調週間」に協賛する事業で、文化財を公開することにより、市民、国民の文化財愛護の関心を高めることを目的に昭和40年に始まりました。毎年、春・秋に行われている文化財愛護の普及啓発事業です。

上賀茂神社

京都でもっとも古い神社のうちの一つで、京都市北区にあり本学の近くでもあるので、本学学生にとっては、日頃から身近に感じている神社です。雷(いかづち)の御神威により、厄を祓いあらゆる災難を除き給う厄除(やくよけ)明神・落雷除・電気産業の守護神として広く信仰されています。

安楽寿院

京都市伏見区にある真言宗智山派の寺院です。本尊は阿弥陀如来。京都の南に位置した鳥羽離宮の東殿に鳥羽上皇が造営した仏堂を起源とする皇室ゆかりの寺院で、境内には鳥羽天皇と近衛天皇の陵があります。

行事の内容を教えてください。

特別拝観は「公益財団法人 京都古文化保存協会」の事業の一つになります。京都にある文化財が春秋併せて20日間ほど一般公開されており、郷土史研究会では毎年、各寺や神社の案内、警備を行っています。京都古文化保存協会から依頼された9大学がそれぞれ担当を決めていて、今回、私たちは上賀茂神社と安楽寿院の案内をさせていただきました。上賀茂神社については、毎年担当させてもらっています。
上賀茂神社では神職さんによる本殿や権殿の紹介があり、私たちは、境内や渉渓園の案内、高倉殿の警備を行いました。安楽寿院では、平安時代後期に白河・鳥羽・後白河上皇が造営の離宮があり院政を行った鳥羽離宮の概要紹介や豊臣秀吉公朱印状について説明させていただきました。

今回、印象に残ったことはありましたか?

上賀茂神社では、葵祭りに登場する平安装束の童女の着付けを手伝わせていただきました。郷土史研究会から2名モデルとして参加することもできました。
ゴールデンウィークという事もあり、特に拝観者が多く、本当に忙しかったです。また、専門的な単語を用いる事が多いので、外国人の方への対応にも苦労しました。

郷土史研究会に入った理由を教えてください。

せっかく京都に住んでいるのだから、京都らしいことをしたかったというのが理由です。
珍しい文化財に触れられる事は魅力を感じます。

秋の特別拝観に向けて一言お願いします。

今回の経験をいかして、拝観者の方が楽しんでもらえるように案内等を工夫していこうと思います。
また、普段はなかなか見ることのできない、貴重な国宝をたくさん見る事もできるので、一度、足を運んでみてください!

(2013.05.24)
【取材・記事:文化団体連盟本部 山口 裕基さん(法・4年次)】

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