Vol.017 体育会本部 武田 謙吾トレーナー、村岡 千春トレーナーインタビュー

今回は、体育会クラブを陰で支え、
学生からの信頼も厚いクラブ共通トレーナー・武田 謙吾さん、
村岡 千春さんのお2人にお話を伺いました。

どのような支援(クラブ生への)をされていますか?

武田 謙吾トレーナー(昭和63年度法学部卒)
村岡 千春トレーナー

武田さん:主にクラブ生を中心に、整体を行ったり、様々な相談に乗ったりしています。
クラブ活動前のウォーミングアップの一環として整体を組み込んでいる学生もいます。また、クラブ単位でトレーニングメニューを考えることもあります。特にこの時期は、新チームになってから4月のリーグ戦までのトレーニング方法を相談されることが多いです。
その他、怪我をした後のリハビリメニューの相談など、積極的に利用してくれている学生もいます。

村岡さん:また、身体の悩みだけでなく、日常的な悩み、時期によっては就職活動や授業の単位取得等のクラブ活動以外の相談をされることもあります。
また、自分が相談にのっている学生だけでなく、武田さんに相談している学生や順番を待ってる学生など3つ4つアンテナを張って、話題を繋げていって話を広げたり学生とのコミュニケーションを大切に学生支援をしています。

相談に来る学生について、どのように感じられますか?

村岡さん:みんな積極的で、意識が高いと思います。何故、筋肉が張ってるのか、動かしにくいのかなど、自分をよく知ろうとしています。

武田さん:自分を高めようとしている意識が感じられます。<大学の練習だけでなく、自宅で自主的に家で自分でトレーニングをした上で、さらに貪欲に質問に来る学生が多数います。
また、その中に将来トレーナーになりたいと思っている学生もいるので、積極的に私たちを訪ねてきます。

武田さんは本学バレーボール部のOBということですが、当時と現在の学生や大学の雰囲気を比べてどう思いますか?

武田 謙吾トレーナー
武田さん:学生の雰囲気は変わっていないと思います。本学の学生は独自の雰囲気を持っています。縛られすぎず、学生としての自由さを感じます。自分から積極的に動いていると思います。大学全体の活気もあって良いと思います。しかし、私が学生だった当時は、キャンパス内にもっと活気がありました。今後さらに盛り上がってほしいと思います。
以前は、現在の10号館の場所に体育館があり、三叉路にはランニングをする体育会クラブの学生や、応援団や音楽系のクラブの学生が発声練習、楽器の演奏をする姿が見られ、様々な学生同士の距離がとても近かった印象があります。今は、キャンパス内に入ると、教室移動をする学生の姿くらいしか見られないので、寂しく感じます。

村岡さんがトレーナーになられたきっかけを教えて下さい。

村岡 千春トレーナー

村岡さん:私は、学生時代は特にトレーナーを目指していたわけでもなく、至って普通の学生生活を送ってきました。
ただ、高校の3年間はスイスに留学していて、そのため日本人としての意識は高くなったと思います。なぜかというと、留学時代、私は日本人なのに日本文化を語れる程、日本について詳しく知りませんでしたが、海外にいると、自国の文化について質問を受けることも多く、自然と意識するようになりました。 帰国後は、華道、着付け、陶芸など、あらゆる日本文化を体験し、学びました。 その過程で体を壊してしまい、それがきっかけで、トレーナーという仕事があるのを知りました。その後、トレーナーの勉強をして今に至ります。

トレーナーをやっていて良かったところは何ですか?

武田さん:まず、ここにいると色んな学生の話を聞くことができます。それがとても面白いです。ただの雑談なのですが、知らないことに気付かされたり、自分自身の勉強になります。

村岡さん:本学の学生の紹介で学外からの学生を受け入れたこともありました。大学が違うと全く話題が違うので、とても良い話が聞けました。トレーナーといえば、一般的には整体や練習メニューの作成などがあげられますが、実は、その他にプラスアルファが求められるのがこの仕事の真髄です。
例えば本当に何か訴えたいことがある学生がいたら、練習メニューの相談を口実に来てくれることがあります。会話の中で、言葉の裏に隠された意味を感じ取ってあげるように気を配ります。奥深い仕事だと実感します。
病院の先生でもないし、親でもないし、監督でもないのですが、全くの他人でもないし、良い意味で信頼できる先輩のような立場だと思います。

武田さん:また、ここで出会ったクラブはとても多く、クラブを超えた学生同士の繋がりが生まれていくのも良いと思います。
お互いのクラブのことを分かり合えることが出来るので、練習メニューを共有するという案が生まれたクラブもありました。例えば、自転車競技部とウエイトリフティング部は、冬場の練習トレーニングを一緒にしています。また、ダブルダッチサークルが器械体操部にアクロバットの基礎と練習方法を教えてもらっていました。トレーナー室を通してクラブ同士の繋がりが出来たことで、さらにクラブが良くなっていくのは嬉しいです。

最後に、本学の学生に一言お願いします。

武田さん:今の活気はとても良いけれど、もっともっと元気を出してこの大学を盛り上げて下さい。

村岡さん:クラブに所属していることは、文武両道は大切ですよ。頑張って下さい。


トレーナー室では、学生と楽しく談笑する様子も見られました。中には雑談をしにやってくる学生もおり、クラブ生の憩いの場となっている印象です。また、クラブ生以外にも多くの学生が利用しているそうです。
これからもトレーナーとして、そしてある種の信頼できる先輩として、学生らとともに京都産業大学を支えてほしいと思います。

(2013.03.11)
【記事・写真:体育会編集局 浦野 礼奈(文化学部1年次)】

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