Vol.016 陸上競技部 安養寺 俊隆さんインタビュー

本学の卒業生(陸上競技部)で、
来季から資生堂の監督に就任される
安養寺 俊隆さん(昭和63年法学部卒)に、お話を伺いました。

安養寺 俊隆さん(昭和63年 法学部卒)

プロフィール

京都産業大学時代
3000m障害 関西インカレ優勝
関西学生駅伝 区間賞獲得・連続優勝に貢献
全日本大学駅伝 4位に貢献
実業団時代(資生堂)
3000m障害 日本選手権5位
国体 4位
順天堂大学院修士課程終了後、平成25年度より資生堂の監督に就任

本学に入学した経緯を教えてください

当時、京都の大学で一番陸上が強かったからです。私は高校時代の時に、全国大会(京都開催)で京都のコースを走ることが出来ませんでした。そのリベンジを京都でしたかったので、京都の大学である本学に入学しました。

学生時代の思い出を教えてください。

寮生活を送っていたことが、大きな思い出です。1部屋4~5人で、1~4年次生の各学年の人が同じ部屋にいました。部活の後輩は先輩の体をマッサージをするなど、上下関係は厳しかったのですが、それがいい社会勉強の場となりました。挨拶や、先輩に対するふるまい方など人間形成の場になったと思います。
部活動でも、伊東輝雄先生のご指導の下、人間的に大きく成長することが出来ました。

学生時代に意識して取り組んだことはありますか?

生活のすべてが陸上に直結していると考えていました。食事や、休息、アイシングなどに気をつけるようにしました。またトレーニングの一環として、登校時にバイクを校舎から一番遠くの駐輪場に停めて、坂を登るように心がけていました。

今の学生と当時の学生で、違いはありますか?

全体的に、少し個性が足りないように思います。みんな、型にはまった走り方で誰を見ても同じように見えます。また、綺麗に走ることを考えるあまり、何が何でも勝利したいという我武者羅に取り組む姿勢も昔に比べて弱くなっています。
また、今の学生は、メールでコミュニケーションを図ることが多いと思います。メールだと、同じ文面でも相手によってはとらえ方に違いが出てきます。直接、会話をすることはとても重要です。会話を通して、相手の伝えたいことや気持ちを汲み取ることが出来るので、生活するうえでコミュニケーション能力を高めてほしいと思います。

就職された後、改めて大学院に進まれた理由を教えてください。

私は、本学でスポーツの専門分野を学んでおらず、指導者になるためには、正しい知識を身につけたいと思ったからです。また、ちょうどその頃、比較的時間に余裕があり自由だったことも重なりました。

今後の目標をお聞かせください

4月から監督に就任するので、チームの雰囲気を明るくしていきたいと思います。最終的には、オリンピック選手を輩出するのが目標ですが、まずは一人ひとりの自己新記録更新を目標にしていきたいです。小さい積み重ねで大きい成功につなげていきたいと思っています。目下のところ、全日本女子駅伝優勝を目標に頑張ります。

本学学生に一言お願いします。

自分の長所を伸ばして個性を発揮してください。そして、明るくポジティブに保守的にならないでください。笑顔があれば大丈夫です!

(2013.02.26)
【記事・写真 体育会本部編集局 佐藤 孝樹(法学部 1年次)】
【聞き手 体育会本部編集局 浦野 礼奈(文化学部 1年次)】

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