Vol.008 バスケットボール部 村上 和之さん 体育会バスケットボール部コーチ インタビュー
平成18年度から本学バスケットボール部の指導にあたり、
昨年、西日本学生選手権と関西学生リーグ戦の2冠を果たされた
村上 和之コーチにお話を伺いました。

はじめに本学のコーチに就任した経緯を教えてください。
村上コーチが3年次のときに全日本インカレで準優勝しました。



顧問石川俊紀先生の指導はどのようなものでしたか?
強くなるために、練習内容が濃密で体力的に限界まで追い込んでいくのは当たり前のことでした。その他、技術的なことは勿論、スポーツマンとしての心構えを教えていただいたことが大きかったように思います。高校時代のように敷かれたレールに乗って進むのではなく、自分で考え、行動するようになりました。
その教えは、ご自身のコーチとしての指導方針にも表れていますね。
自分自身、卒業後は、社会人として「自分で考えること」が学生時代より重要になることを実感しましたし、そのことを踏まえて指導しています。現在、チームとしての目標に加えて、個人目標をそれぞれに持ち、それに向けてどのように挑戦し、達成するのかを自分で考えて練習するように心がけています。自ら考えて行った練習は必ず糧になり、様々な面で成長します。
営業マンとして働いた経験は、どのように指導者として生かされていますか?
p>高校生を対象とした、リクルートを行う場面で役に立っています。高校生に、本学の魅力や環境、バスケットボール部の雰囲気、方針を伝えたいのですが、営業をしていた時に培った話し方やコミュニケーションの取り方が生きているように思います。本学に魅力を感じ、思う存分プレーしたいと思ってくれるように少しでも多く伝えたいです。
村上コーチの学生時代と比べて、現在の学生の雰囲気や大学の環境は変わりましたか?
大学の環境としては、大きな体育館が出来て、その上、ウエイトルームまで完備している点で、私の学生時代よりも恵まれていると思います。ただ、学生の雰囲気としては、その恵まれた環境を当たり前だと思っているように思えて残念です。昔に比べて、ライバル心とか負けたくないという強い気持ちを持つ学生が減っているように感じます。より高い意識をもって取り組んでほしいですし、選手として、もっと欲を出して欲しいですね。
村上コーチは、学生時代、誰に対してそのようなライバル心をお持ちでしたか?
競技は違うけれども、同い年で男子バレーボール部に所属していた牛尾正和(現・ビーチバレーボール選手)には負けたくないと思っていました。卒業後、彼は日本のトップチームに所属し活躍していたので、良い意味でライバルでしたし、お互い刺激し合い、讃え合っていたように思います。
話は変わりますが、秋の関西学生リーグ戦が始まります。そこに向けてコメントをお願いします。
やるからには全日本インカレのシード権を得たいと思います。昨年、西日本学生大会で優勝した時に出場していたメンバーは、今春卒業した学生が多く、今年のメンバーは試合の経験不足が否めません。他大学との差はあるかも知れませんが、春の関西リーグ戦が4位で終わったという悔しさを、秋の関西リーグ戦で晴らせるように頑張ります。本学バスケットボール部伝統の「堅守速攻」という持ち味を出しきって、今年も関西学生リーグ戦優勝を目指したいと思っています。そして、全国ベスト8以上へ駒を進めたいです。
選手たちも、練習を頑張っているので、ぜひ応援をお願いいたします。
インタビューを終えて
創部から続く、「堅守速攻」というプレースタイルを続け、技術的な指導以外にも、顧問である石川俊紀先生が何十年と教え続けている「考える力」を引き継いでいる村上コーチ。本学が関西バスケットボールの名門といわれる所以がわかりました。「考える力」という当たり前のことを意識してやっていくことが重要だと感じました。
(2012.08.09)
【記事・写真:体育会編集局 峯松 和成(法学部3年次)】
【写真:体育会編集局 佐藤 孝樹(法学部1年次)】