三館合同展 特別講演会「平安京の文字」開催

2014.10.19

 10月19日、むすびわざ館ギャラリー主催の三館合同展 特別講演会「平安京の文字」が開催され、125人の参加があった。

 講演会は三部構成で行われた。第一部では、公益財団法人 京都市埋蔵文化財研究所理事長兼所長 井上満郎 京都産業大学名誉教授が、「平安遷都と秦氏—北野廃寺出土土器から見えるもの—」と題し、日本古代史の視点から講演を行った。
 第二部では、京都産業大学文化学部 吉野秋二 准教授が講師となり「墨書土器の調査研究—“平安京の文字”展によせて—」と題し、出土した資料を解読する立場で話した。
 第三部では、実際に発掘調査に携わっている京都市考古資料館の丸川義広氏に「文字を掘る—発掘調査における文字資料出土の意義—」として、さまざまな文字資料を紹介した。

 実際に発掘調査を行なう調査担当者と、出土した文字資料を解読する研究者からの講演により、これまであまり知られていなかった、平安京跡出土の文字について知ることができた。

 また、講演会後には、ギャラリー室長・文化学部 鈴木久男 教授による展示解説が行われ、こちらにも多くの聴講者が参加した。
井上 満郎 京都産業大学名誉教授による講演
ギャラリー室長 鈴木久男 文化学部教授による展示解説
PAGE TOP