「京都の伝統文化」で秦 めぐみさんが講義

2017.06.07

6月7日、共通教育科目「京都の伝統文化」において、「京町家の暮らしと文化」をテーマに秦 めぐみさんが講義を行いました。

まず初めに、時代によって異なる特徴を見せる町家について説明されました。江戸時代には虫籠窓がついていましたが格子窓に変わり、明治時代の頃には家の下のほうが格子ではなく石張りに変化しました。また、表屋造りには、風・光・季節を感じることができる奥庭と中庭と呼ばれる2つの庭があり、中庭には一年を通して緑があると語られました。

祭りに向けて家の中を室礼するにあたっては、昔から特に事細かく決まっているわけではないそうです。その時々に応じて家の人がどこに何を置くかを決め、日常を非日常に変えられています。これは「人に見せるため」ではなく「お祭りの形を造るため」と説明されました。また、重いものや傷をつけてはいけないものを運ぶ時は、座布団を敷いて運んだりするという昔の知恵を今も使っていると述べていました。

最後に秦さんは伝統文化について、「伝統に寄り添い、ともに生きるという気持ちが大切」と伝えられました。

【記事・写真:学生広報スタッフ 千石 里絵(経営・1年次)、村地 美涼(現代社会・1年次)】

町家について語る秦さん
スライドを使って説明された
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