アメリカ・カリフォルニア大学リバーサイド校(派遣)

経営学部 経営学科 杉田 憲昭さん

留学種別:派遣留学(EBJプログラム)
留学先:アメリカ・カリフォルニア大学リバーサイド校
留学時の学年:3年次
留学期間:2017年4月~7月
留学アドバイザー:吉岡 一郎 教授
出身高校:愛知県立豊明高等学校

留学するきっかけ

私が留学をするきっかけとなったのは、私の将来の目標を達成するためです。私の高校生の時からの目標は、日本の企業に就職後、その企業の海外支社で働く、または海外企業との商談を行えるような、世界を股にかける存在になることです。また、世界に劣らない日本の素晴らしい技術力や製品を世界に発信することです。そこで必要になるスキルは、語学力は必ず必要ですが、これ以上に重要なことは、コミュニケーション能力と行動力です。私はこれらの能力が欠如していたので、留学中に様々な国籍の方々とコミュニケーションをとり、そこでの過程でスキルを身につけたいと思い、アメリカへの留学を決意しました。特にカリフォルニアは、人種が多様で、メキシコ人等のヒスパニック系、アジア系統が占める割合が他の州と比べ高いので、私が留学するにはうってつけでした。加えて、EBJプログラムでは、他の語学留学では出来ない、ビジネスやアメリカ文化を学べたり、アメリカの有名企業や警察署に訪問できる機会があるので、私はEBJプログラムで留学しました。

留学先での生活、学習など

ホームステイ

アメリカに到着し、私は海外ドラマのような暖かいファミリーに迎えられ、これから楽しい日々が待っていると想像していたのですが、現実はそんなに甘くなかったです。留学前に、ホストファミリーの情報でホストファザーが一人だけという情報を知っていたのですが、私が想像するより彼は忙しく、早朝から夜遅くまで仕事をしていたので、私は、なかなかコミュニケーションをすることが困難でした。私は、ただのシェアハウスのように感じ、会話をすることも出来なかったので、UCRで直ぐに変更してもらいました。変更してからは、ホストファミリーと過ごす時間が長く作れ、一緒に映画を見に行ったり、食事にいったりと理想の日々を送ることが出来るようになりました。

授業

プログラム始まった当初は、英語が全然聞き取れず、また課題に苦労しました。留学する前からオンライン英会話などで英語学習をしていたが、授業で先生が話していることを4割くらいしか理解できなく、また、writingのスキルが全くなかったので、英作文は2文程度しか書くことしかできませんでした。当初は、クラス周りの留学生は出来ているのにもかかわらず、私だけ出来ていないという状況だと感じていたので、とても不甲斐なかったです。そこからは、英語学力向上のために、とにかく必死に、英語学習に取り組みました。授業では、間違っている文法や表現だとしても、恥ずかしがらずに積極的に発言したり、クラスで出来た友人と一緒にいる時間を増やし、英語を触れる時間を最大限に費やしました。また、家に帰ってからも、授業で学んだ表現を活用してホストファミリーと談話したり、課題である自分が書いたエッセイをホストマザーに見せてどの表現技法、文法が間違っているかなどアドバイスを貰いました。寝る前までずっと、英語に触れていました。そのおかげもあり、5週間後には、先生の話していることがほとんど理解することもでき、加えて徐々に自分の意思を英語で上手く伝えられるようになってきました。

クラスのレベルによって授業内容は異なりますが、私のクラスでは、アメリカならではの問題である「食生活(肥満)」について考えプレゼンテーション等をしました。日本では、日常で考えないようなアメリカの文化や、人種差別などの問題について学ぶ機会もあり、いい経験をすることが出来ました。また、語学プログラムには、韓国、中国、サウジアラビア等の様々な国々から留学生が多数、学びに来ているので、彼らとクラスで交流を持つことが出来ました。三連休には、仲良くなった韓国人と三人でラスベガス、グランドキャニオンに旅行をしたりもしました。やはり、日本人と旅行をしているわけではないので、旅行中には意見が合わず、苦労する時もありましたが、楽しく過ごすことが出来ました。

留学したことで得られたもの、経験できたこと

私はこの留学を通じて、積極的に行動する力、忍耐力を強化することが出来たと感じています。留学中は、楽しいことだけではなく辛いことが沢山ありました。上記で述べたような目標を掲げていても、留学当初は、周囲にいる他国の人達とこれから上手くコミュニケーションをとっていけるのだろうか、本当に目標は達成できるのだろうか等の心配で押しつぶされていました。このことから、プログラムはじまってから約二週間、日本人と過ごすことがほとんどで、他国の人とコミュニケーションをとることから逃げていました。理由としては、英語があまり話せないのに、相手は私が話したい事を理解してくれなく、自分を相手にしてくれないと自分で勝手に思っていたからです。しかし、確固とした目標を立てアメリカに留学をしているのに、日本人と過ごすことは、この留学を台無しにし、何も得られず帰国してしまうことになると感じました。そこから、心を一新し、私が日本でさえもしなかった「積極的」に自分から声を出し交流することを他国の留学生に向けて行動してきました。実際にこの行動をすると、他国の留学生も私と同じような考えを持つ人がいることが分かったり、その人が言いたい事や感情などを知ることも出来るようになりました。そのおかげもあり、韓国、中国、イタリア、スイス、ブラジル、サウジアラビアなど数多くの外国の人と交流し、友好関係を築くことが出来ました。加えて、現地アメリカ人との交流もしたかったので、授業でプレゼンの資料を集める際に、実際に大学周辺にいる現地の人、約10人にインタビューをし、情報収集などを行いました。アメリカ人は社交性があり、気さくに質問に答えてくれて、また自分が聞き取れない時にも違う言い回しで答えてくれました。それでも理解できない時には、紙に回答をして頂きました。私が思うアメリカ人のイメージよりも、親しみやすく、寛大な心をもっているのだなと身をもって感じることが出来ました。
また、このように他国の人達と仲良くなり、交流することが出来るようになったのですが、英語に対するモチベーションを維持させることに苦しみました。プログラム始まり二か月経ってから、どんなに必死に勉強しても全然、自分の英語力の向上を感じることが出来なく、モチベーションが低下し始めました。語学力は勉強したらすぐに身につかないことは重々承知していたのですが、これほど自分のスキルが向上しないと、鬱憤がたまっていき、英語に対するモチベーションが下がっていきました。そこで、自分の今ある環境を変え、新たな地で再び勉強をすることにより、また英語に対して上手く向き合えるようになりました。帰国してからも、根気よく英語学習をすることで、また、語学力の向上を感じることが出来ました。

留学前TOEIC score 530 留学後TOEIC score675
このスコアは誇れるほどではありませんが、大学入学して初めて受けたTOEICのスコアと比べると甚だしく点数が上がったので、これまでの努力が実り、嬉しく思います。これからも、英語学習を続け、英語をツールとして活用できる段階になるまで精進していきたいです。

これから留学される方々へ

これから留学される方々へ、留学前に留学での「目標・目的」を考え、留学中にその目標を達成するよう努力してほしいです。留学をするのに、何も「目標」がないのでしたら、ただの長い“旅行”になってしまいます。留学すれば語学力が“自然”と身に付き、海外の友人も“勝手”にできるという簡単なものではありません。自分から積極的に行動しなければ、何も起こりません。例えば、英語力を向上したい!と言う目標を掲げるのでしたなら、なるべく他国の人と交流をする、毎日、英語で日記をつけるといった行動を起こすことが良いと思います。

留学中であるのにもかかわらず、日本人としか交流をもたず、加えて日本語でしか会話をしないのはとても勿体ないです。決して、「日本人と一切、交流するな!」と言うわけではありません。様々な国の人との時間を長く作ってほしいです。自分と違う国の人と過ごすことは、これまで体感したこがないことを経験することが出来ますし、英語で上手く相手に理解できるよう伝えようと努力するのでコミュニケーション能力が身に付きます。

留学は、文化の違いや、コミュニケーションが上手くとれないといった困難な場面は多々あります。しかし、留学することにより、語学力の向上以外にも、様々なことを学び大きく成長することが出来ます。是非、留学して様々なことを経験して、大学生活を充実させましょう。もう一度皆さんへ、目的意識を持って留学に挑んでください。皆さんが、充実した留学生活を送ることを期待しています。

ebjプログラム修了式
ホストファミリーとのレストランでの食事
ホストマザーの息子夫婦と
最終プレゼンテーションの様子
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