北乗 友里香さん(リヨン/リヨン・カトリック大学(ILCF))

フランス留学体験記

私は、京都産業大学の協定校である、リヨンカトリック大学へ半年間留学しました。私がフランスへ留学しようと思ったのは、語学の勉強はもちろんのこと、フランスに多くある美術館や教会に興味があったからです。また、文化の違いを間近で感じたかったからです。今から書くことは留学に行く前から帰国までに私が体験したことの一部ですが、参考になればと思います。
はじめに、留学前にすることや用意しなければいけないことですが、私の場合、学校の協定校だったので、国際交流センターや前に留学されていた先輩のお話を聞くことができたので留学前の準備に関してはそこまで困ることはありませんでした。
リヨンカトリック大学への入学許可証の申請はWEBですることができるので郵便の際に掛る時間を気にしなくてよかったし、寮に入る場合、大学の寮を紹介してくれるところへメールを送れば紹介してもらえました。
ただ、私も苦労したのですが、すべての準備はなるべく早くした方がいいです。希望する寮がある場合はそのことを早めに伝えておかないと寮がいっぱいで入れないこともあります。私が一番苦労したことは、ビザの申請です。私は必要書類を在日フランス大使館のホームページで調べ、代理申請しました。ギリギリに申請してしまったこともあったのですが、後から足りない書類があったり、届くまでに時間がかかったりと、ビザが手元に届くまで大変でした。時間がある場合は、直接申請しに行く方がいいかもしれません。

次に留学先での様々な体験について書きます。私が留学していた大学は、大学付属の語学学校だったため、校内でフランス人と交流する機会は少なかったです。ですが、学校側が主催して開かれるイベントで、フランス人と交流する機会がありました。
クラスには様々な年齢や国の人たちがいました。私のクラスにはアジア系の人がおおかったですが、コロンビア人、トルコ人、ポーランド人などもいました。
授業は週5日で、クラスごとに、午前と午後で授業が分かれていました。私は週5日とも午後でした。
授業はクラスのみんなとコミュニケーションをとりながらの作業が多く、2人組みや3人組みに分けられて、みんなで一つのテーマについて話し合ったり、問題を解いたりしました。日本人同士や中国人同士が同じ組にならないようにしたり、いろいろな人と話せるように先生がうまく組み分けしてくれていたので、初めはぎこちなかったクラス全体も、だんだん仲良くなることができました。授業の合間や、休憩時間にクラスのみんなと話すことで、それぞれの国について知ることができたし、日本のことをどう思っているかがわかってとても楽しかったです。
初めは授業についていけるか不安だったし、実際わからないことが多くて大変でしたが、だんだん耳から慣れていき、わかることが多くなっていって、自分の語学の成長がわかったり、クラスのみんなと話せることが多くなっていったので授業が楽しみになっていきました。
学校が終わるころにはリヨンの街にでて社会見学のようなことをして、クラスのみんなと写真を撮ったり、先生とリヨンについて話したりと、みんなとさらに仲良くなることができて嬉しかったです。
リヨンでの生活ですが、私のリヨンに着いた日が土曜日の夜で、行動できるのが次の日で日曜だったため、ほとんどのお店が閉まっていました。日曜日にお店が閉まるのは知っていましたが、ほんとにほとんど閉まっていて驚きました。そこで初めて、ここは日本じゃないんだなという実感がわきました。
リヨンにはヴューリヨンという小さなレストランがいっぱい集まっている場所がああって、日曜日でも観光客でとても賑わっています。また日曜日や決まった曜日に市が開かれていて、新鮮な野菜や果物、お肉や魚も買うことができました。なので、日曜日でも困ることはありませんでした。
リヨンには美術館や博物館が多くあり、休みの日に美術館巡りをしました。
私は、リヨン第三大学の日本語を勉強しているフランス人の人たちと友達になることができたので、休みの日に日本料理を作ったり、パーティーに行ったり、ピクニックをしたりしてとても楽しい時間を過ごすことができました。会話をすると、間違ったフランス語を直してくれたり、逆に間違った日本語を直したりしていい勉強にもなりました。
最後に、この留学で私が学んだことを書きます。
私は、留学したばかりのころ、文法や発音の間違いが気になってあまり会話ができませんでした。話す声も小さくて、よく聞き返されたりもしました。そのことで落ち込みましたが、クラスのみんなと話していくうちに、みんな文法や発音が間違っていても、間違いを怖がることなく、話そうとしているのがわかりました。実際間違えても伝えようと思えば伝わるし、間違いに気づいたらお互いに教え合いました。私は、正しく話さないといけないと思い込んでいたことに気づき、間違いを怖がらずに、伝えたいことを一生懸命伝えようとすることが大事なんだということを知りました。話してみないと間違いに気付けなかったこともあったので、まずは自分の思った通りでいいから話してみることが大事なんだと思いました。  最後の方には初めの頃よりも大きな声で、会話をたのしむことができました。
留学期間中には様々なトラブルもありましたが、一緒に留学に行ったみんなで助け合ったり、同じ寮の人や、向こうでできた友達に助けられたりして、解決することができました。このことで、支えてくれるひとがいることや、みんなで助け合えば必ず問題は解決できるということを知りました。留学の前にも国際センターの方や先輩、先生や留学に行くことを勧めてくれた両親にも助けられてきて、多くの人に支えられて留学することができたんだと改めて思いました。留学から帰ってきた今、留学に行く前に支えてくれた人や留学先で出会ったすべての人に感謝の気持ちでいっぱいです。
外国語学部 フランス語学科 北乗 友里香

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